「上手の手から水!」になる? トランプが色気 米朝会談で“ノーベル平和賞”受賞の本気度!(自分からアピールするものではない!)
トランプ、金正恩、文在寅が3人でノーベル平和賞!?――。まさかの事態に現実味が出てきている。
北朝鮮と韓国の南北首脳会談で朝鮮半島の非核化と和平が前進したことを受け、英大手ブックメーカーの今年のノーベル平和賞予想で、金正恩委員長と文在寅大統領の2人がトップに躍り出た。オッズは1・7倍で、11倍の2位に大きく差をつけている。ちなみに現在2位は、トランプ大統領と国連難民高等弁務官事務所だが、米朝首脳会談の行方によっては、トランプも一気にトップに並んでくる可能性がある。
トランプ本人もノーベル賞を意識しているのは間違いない。28日に米ミシガン州で開いた集会で、支持者から「ノーベル、ノーベル」と連呼されると笑いが止まらず、無理に真剣な表情を見せて、「私は仕事を完了したい」と自ら引き締めていた。満更ではないのを隠せなかった。
■米朝首脳会談“成功”に前のめり■
トランプはオバマ前大統領への対抗心が強い。オバマが2009年に平和賞を受賞したことは当然、脳裏にあるだろう。加えて、トランプの目下、最大の関心事は今年11月の中間選挙と2年後の大統領選で、受賞すれば追い風になるのは確実だ。既にトランプは2期目に向けた選挙参謀を選任、選挙向け集会や資金集めもガンガン進めている。
南北会談直後に<朝鮮戦争は終わる!>とツイートして大ハシャギだったトランプのこと。米朝首脳会談で「不可逆的な非核化を勝ち取った」と是が非でもアピールするため、金正恩に「一緒にノーベル賞を貰おう」と働きかけかねない勢いだ。米国内では共和党の一部からも「非核化が実現すればトランプ大統領はノーベル賞だ」の声が上がっている。
「トランプ氏は就任当初は、中東和平の仲介でノーベル平和賞を受賞することに重きを置いていたと思いますが、テルアビブからエルサレムに米大使館を移すなどして、中東和平での受賞は遠のいた。そのため今は、朝鮮半島問題の解決でのノーベル賞に5割程度の可能性を見いだしているのではないか。トランプ氏は雰囲気に乗せられやすいタイプ。周囲がノーベル賞を意識し始めていることも影響しています」(国際ジャーナリスト・堀田佳男氏)
米主要メディアは、こうしたムードに批判的なようだが、いよいよトランプは受賞に前のめりか。「こういうものは、自分で言うものじゃない。「上手の手から水」にならなければいいが‥‥
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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