平素の横暴さも相俟って!福岡知事選で“麻生アレルギー”! 学会や九州財界から爪弾き!
福岡では“麻生アレルギー”が猛威を振るっている。21日告示の県知事選(4月7日投開票)は、麻生財務相が支援する新人と、二階幹事長が後押しする現職との“遺恨試合”と騒がれているが、現状は、麻生氏側が大きく水をあけられている。原因は、凄まじい“麻生アレルギー”。嫌われる麻生氏は、地元政界や経済界からすっかり爪弾きにされているのだ。
■推す新人は現職に4倍も引き離され…■
自民党の最新の情勢調査では、現職知事の小川洋氏(2011年初当選)の68%に対し、新人の元厚労官僚・武内和久氏が16%だったという。約4倍もの大差で、告示前にもかかわらず「もはや勝敗は決した」(福岡県政関係者)との見立てが専らだ。
麻生氏は16年10月、福岡6区補選で自らが推した候補者の応援に小川氏が姿を見せなかったことに激怒。当時、自身が推した候補が落選したことに、いまだ恨み骨髄で今年1月末、安倍首相と甘利選対委員長と会談し、武内氏への「党本部推薦」を強引に取り付けた。このやり方に地元は猛反発。特に、集票力を持つ創価学会は総スカンだ。
3月2日、小川氏を支援する「福岡県民の会」発足式には学会幹部が参加。公明党の弘友和夫元参院議員も壇上から「勝利に向かって公明党も頑張ります」とエールを送った。翌3日、公明党県本部が小川支援を正式決定した。
「麻生さんの武内氏支援は“自己都合”。学会関係者は、『何の事前説明もないまま“武内支援を”と言われても付いていけない』といった不満を漏らしている」(地元メディア関係者)
■地元経済界もソッポを向いている■
「建設、医療など幅広く手掛ける『麻生グループ』の一族である麻生氏は、地元経済界に太いパイプを持っていると思われがちだが、そんなことはない。九州電力や福岡銀行などで構成される任意団体『七社会』が厳然たる力を持っている。中でも、九電の取引業者が名を連ねる『九電商友会』は政界への影響力が強い。既に商友会関係者から『今回の麻生さんのやり方には賛成できない』という声が上がっている」(地元メディア関係者=前出)
■「麻生NO」でも居座るのか!?■
そもそも、商友会は初当選の時からずっと小川氏を支援し続けてきた。今さら「武内支援」に寝返る理由はない。さらに深刻なのは、麻生自身の悪評だ。
「武内陣営の関係者は『候補者の資質以前に、麻生さんの評判がヒドすぎる』と嘆いています。公文書改ざんやセクハラ擁護発言、統計不正でも名前が挙がったから、陣営が頭を抱えるのは当然です」(県政関係者=前出)
そんな悪評を知ってか、武内氏は先月22日、初の街頭でもたった1人で演説。議員と居並ぶことを避け「麻生隠し」に徹している。すっかり爪弾き者だが、「麻生NO」の民意が示されても、やっぱり居直るのか。
「そもそも、麻生氏が『子飼い』の候補を突然立ててきたのは、あくまで党内の権力争いが原因。地元有権者に目が向いていません。ですから、地元が納得するワケがありません。また、知事選で武内氏が負けても、『責任を取る』などということもしないでしょう。その程度で責任を取るなら、公文書改ざんなどで責任を取らなかったのはなぜなのか、説明がつかないからです。結局、今の立場に居座ろうとするでしょう」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)
反省知らずの居直り麻生氏の有害性は、もはや花粉を超える。
(私見)
麻生副総理の公文書改竄やセクハラ擁護発言、統計不正の数々の関与や発言は、不穏当なものであり、安倍首相の日本の国の統治機構の根幹を揺るがす諸問題を常にアシストしてきた。その間の不適切な発言・横柄な態度は、国民はおろか党内でさえ、不評をかっていた。そこに『私怨』ともいえる今回の『県知事選』の分裂騒ぎである。
この際竹内氏にそれなりの票を獲得させ、『自民が共倒れすることを切に祈る』と言うのが、多くの国民の願いだと思う。この他にも、「同じような構造の選挙」があるという。この際態々分裂選挙をしてくれるのだから、『増長自民』の敗退を拡大し、『鉄槌を下す』絶好のチャンスにすべきだ。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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