長い間頑張った[10系と電気機関車]引退後展示されていたがこの度解体決まる!長野電鉄有志が「お別れ会」実施! 須坂駅に多くのファン集まり解体を惜しんだ!
長野県須坂市の長野電鉄須坂駅構内で5日、月内に解体されるオリジナル車両の10系電車「OS11編成」と電気機関車「ED1001形」の「お別れ会」が開かれた。県内外から多くの人が訪れ、写真撮影したり、車内の座席に腰を下ろしたりして永遠の別れを惜しんだ。
お別れ会は、同社や関連会社の社員有志ら約10人が、長らく親しまれた2車両の姿を大勢の人の記憶にとどめてもらいたい-という思いを込めて自主的に企画した。
10系は、長野線の長野-善光寺下駅間の地下化に対応する耐火構造の車両として昭和55年に製造された。長野電鉄が独自に設計した車体は、赤とクリーム色の「りんごカラー」と呼ばれ、名称の「OS」は「Officemen&StudentsCar」という意味で付けられた。2両編成で主に通勤通学の時間帯に活躍したが、オリジナル車両ゆえに代替部品の調達が難しく、平成15年に引退し、須坂駅構内に置かれていた。
一方、ED5001形は昭和2年に製造され、貨物の運搬や客車の牽引(けんいん)車両として使われた。近年は同駅構内で他の列車の入れ替え作業などで頑張り続け、平成27年にその役目を終えた。
6時間にわたって開かれた、お別れ会には県内外の鉄道ファンや沿線住民らが大挙し、撮影会では2車両の勇姿をカメラに収めた。
10系は車内が開放され、参加者たちは触れたり、つり革につかまったりして最後の“乗車”を楽しんだほか、車体にカラーペンで「長い間、ありがとう」「ごくろうさん」などというメッセージや絵を残した。中野市から祖母と訪れた小学6年生の町田聖斗君(12)も車体に「さようなら」としたため「とても寂しいです」と感想を漏らした。
お別れ会の開催に尽力した長野電鉄運輸課の西山慶さん(23)=長野市=も信州大付属長野小学校(同市)に10系で通学した。「大きなドアの窓から毎朝見ていた景色が忘れられない。予想をはるかに超える大勢の人にお別れ会に参加してもらい、どちらの車両も本当に愛されていた車両だなと実感した」と話していた。
記事・画像引用・参照元 Yahoo News<産経新聞社>
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