捨て身の掛け! 初動ミス、官邸後手に=「加計」問題の再調査
安倍晋三首相は9日、松野博一文部科学相に対し、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設を「総理のご意向」とした文科省の内部文書の存否を再調査するよう指示した。前川喜平前文科事務次官が文書の存在を明言するなどして、「確認できない」との政府の主張が苦しくなったためだ。政府・与党内では「首相官邸が初動を誤った」(自民党中堅)との声が出ている。
■首相は9日、首相官邸で記者団に「徹底的に調査するよう指示した」と強調した■
5月17日に内部文書の存在が明るみに出ると、菅義偉官房長官は「怪文書」と一蹴。文科省も省内調査の結果、「該当する文書の存在は確認できなかった」と発表し、事態の沈静化を図った。
だが、前川氏が記者会見し、「確実に存在していた」と述べたため風向きが変わる。再調査は不要としていた菅氏は「文科省で適切に判断する」とトーンダウン。同省内で文書が共有されていたことを示すメールの写しが公表されるに至り、政府・与党内では「現職職員が実名でテレビに出てきたら大変だ」(公明党幹部)との懸念が広がった。同党から表立って「丁寧な説明」を求める声が上がり、首相は再調査を決断した。
発表を9日としたことについては、天皇陛下の退位特例法の成立に合わせることで「世論の注目が集まるのを避けた」(政府関係者)との見方が出ている。
文科省の再調査では、文書の存在を何らかの形で認めざるを得ないとみられ、焦点は記載された内容の真偽に移る。政府は「その資料が実在したとしても、(内容が)正しいかどうかはその次の話だ」(萩生田光一官房副長官)と早速予防線を張っている。与党も国会会期の大幅延長を避けることで、野党に追及の場を与えない考えだ。
【私見】 今まで一切「そんなものは存在しない」と取り合わなかった。しかし「結果(結論)」が、悉く「お友達」の利益供与になっているので、いくら躍起になって「そうじゃない」と言い張っても、国民は納得しない。今までは、それを認めてしまっては、「元も子もなくなる」から、裏付けになるモノを、すべて存在しないものと「片づけて」来た。前川前次官の登場がなければ、それで通った筈だった。それで筋書きが全て狂ったのだ。どう見ても政府筋の、「全否定」は筋が通らない。そこで今回の「再調査」と言い出したのだ。「存在しない」という言い分を、これ以上通せない、如何にも「全面的に嘘を言っている」ということになってしまうことを回避したいという思惑だと思う。その場合は、其の儘「ホレ見たことか!」という風潮になって、一気に「退陣に向かう」事になりかねないが、その危険性以上に、「今の全面否定」の方が、それ以上に危険性が高いとの判断ナノだろう!調査の結果は、最小限度の「存在」を認め、だが「それは正しい結果を反映する」ものではないといいだすのではないかと思われる。
しかしそれはかなり苦しい状況をもたらすと思う。いずれにしても、現状と同等か、それ以上の苦境に陥るのではないか! 「初動ミス」に加え、「中動(!?)ミス」となる可能性が強い。いずれにせよ政治は国民の為にある筈のものを、「私的なものにした」公算が大きいのだから、=それをしてしまった事実が公然と横たわっているのだから、幾ら取り繕ってもカバー仕切れない運命(!?)にあると言わざるを得ないのではないか!? 正念場だ!
記事・画像 引用・参考元 Yahoo News <.jiji >
画像元 yjimage
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