【常識の間違い!】塩は高血圧の原因はほんとうか!?

【さくら紀行】

【常識の間違い!】塩は高血圧の原因はほんとうか!?

 

 

塩が高血圧の原因とする「迷信」は、随分昔から唱えられていた。高血圧の権威と言われた、青木久三(もと名古屋市立大学)先生は、むしろ塩の重要性を、常々積極的に主張されており、「いい加減な減塩は、心身ともに悪影響を来す」と警告を発していた。塩が高血圧の原因という説はどのように生まれたのか? いくつかの理由が考えられている。

 

青木氏は「減塩によって、血圧の下がる人は、百人中、精々2・3人くらいのものだ」と、語っていた。それなのに、何故塩は高血圧の元凶と言われているのか? 原因は塩だという説は、アメリカの高血圧学者のメ―ネリーだとされる。彼は、ダイコクネズミに、1日、20~30g食塩を与え、飲み水も1%の食塩水を与えた。(ネズミの体重に対して、20~30gの塩と言ったら、日常生活では絶対あり得ない量の塩だ!☜異常値)早い話ネズミの塩漬にした訳だ。そのうちの4匹が高血圧となった。この実験により、高血圧の元凶は「塩だ!」と注目された。

しかし青木氏は、高血圧にならなかった6匹の方こそ注目すべきだと主張した。すなわち「塩に対して血圧を上げる感受性を持つネズミと、抵抗力があるネズミがいるといった点を注視すべきだと指摘した。しかしこの点を未解決にしたまま、メネリー説が、全世界に広まった。またダールなどが同様の研究発表をしたこともあり、この説は増々認められて定説となった。

ダールは、高血圧患者が多い日本にも来て、実態調査もしている。都道府県別の、食塩の摂取量と、高血圧患者数のマップを作成した。因みにこのマップを見ると、摂取量は東北が総じて多く、高血圧患者数も多くなっている。しかし沼田勇日本総合医学会長(当時)は、塩と高血圧の関係について、次のように語っている。「塩の平均摂取量が、非常に少ない地区でも、脳卒中の率が高いところもあれば、低いところもある。逆に脳卒中率は非常に低いのに、塩の摂取量が平均よりはるかに多い処もある。従って塩が脳卒中の原因であると短絡的に考えるのは間違いである可能性がある」と語っている。

 

高血圧イコール塩が原因説を、治療に応用して、青木氏が先ず疑問に思ったことは、1日10gの減塩では、高血圧患者の血圧は下がらないという「結果」でした。そして強引に塩原因説を立証しようと、さらに1~2gの減塩食をつくり、与えたが、それでも一向に血圧は下がらなかった。この実験で別のことが判明した。過度な減塩により、だるさ、無気力、眠くなるなどの症状が多発した。この実験対象者の中に、1日5gの減塩食で、血圧が下ったのは、たった1名のみという結果だった。

 

動物実験によると、高血圧家系のネズミに、かなり高塩食を与えても、水分を十分に取り、腸が排せつできていれば、血圧は特に上昇しないことが判明した。

青木氏は、高血圧患者に、塩を恐れて、減塩を強いる方の弊害の方が大きいと喝破しました。塩の専売制が廃止され、いろいろなメーカーが出現し、特徴のある塩が市場に出てきたのは喜ばしい。塩に限らず、なんでもそうだが、置換法や、化学合成などで出来たものは生体にとって害がある。生体に馴染みがないことで、酸化ストレスを起こし、過剰な活性酸素が出現する原因になる。ミネラルを多く含んだ、古来からの伝統な塩は、ミネラルなど豊富に含んで体には非常に良いものとなる。

 

誤食の恐怖」中嶋孝司著 展望社

画像元 yjimage

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