「想いと行動」を一致させることが、「病気予防やダイエット」の第1歩!

 

自然に依拠している動物は、生き抜くために「理想的なプロポーション」を維持している。肉食獣のライオンやチーターは、狩りをし、獲物を追いかけるに相応しい精悍な体形を持ち、肉食獣の餌食として狙われる草食動物のシカやシマウマは、襲ってくる天敵から逃れられる俊敏な体形をしている。そして仲間内では、皆均一な体形をしている。肥満なライオンや、痩せ過ぎなシマウマは見かけません。(何らかの理由で一般の体形をしていない個体がもし存在して居る場合は早晩死を迎える)

 

翻って現代人は、気儘な体形をしている。肥満体もいれば、痩せ過ぎな人もいればいろいろである。狩猟生活や、木の実を食していた頃の人間とは異なり、生きる為に、獲物を探したり、追いかけたり、捕まえたり、襲われて逃げたりする必要がない現代人は、スーパーやCVSに行けば、容易に食料を手に入れることが出来る。しかも野山を駆け巡ることもなく、そんなエネルギーを費やすこともない現代人だが、狩猟時代の人間以上に食べる。動きもしないのに、狩猟人間以上に食べているんだから、肥満になるのは当たり前である。これが現代人の体形が不揃いで、「生きていくため」に食べるのではなく、「欲求を満たす」ために食べているといわれる所以である。

 

動物は動く時には、筋肉を使うが、筋肉を動かすエネルギー源として、血中の「ブドウ糖」を燃やします。このとき必要なものが、「インスリン」です。農耕を始める以前の人間は、動物からタンパク質を取り、野生の木の実などを食べていました。このとき分泌されていたインスリンは、この際の生き残るために適した量だったのですが、農耕生活に移行し、エネルギー源を穀類に頼るような生活になった際は、大量のインスリンが必要な体に変化した。

 

更に流通が整い、食料を自分で調達せずとも手に入る時代に進むと、生きるために食べると言う意味合いが希薄になり、それを超えるエネルギー摂取量になっていき、逆に運動量は必要がなくなりどんどん減っていった。そのためインスリンの量は増々必要になり、やがてインスリンが分泌されても効果がなくなる「インスリン抵抗」が発生して、Ⅱ型糖尿病の発症に繋がっていく。

 

野生動物には糖尿病は見られない。何故人間にだけ糖尿病が発症するのでしょうか?それは生きるために必要な運動量に必要なエネルギー以上に、エネルギー源となる食糧を摂取しているからです。文明が発達して、機械化され、人間が直接動かなくても、食料を手にすることが出来きているのに、食べる量は狩猟時代の人間以上に多くなっているからです。生きていく上に消費するエネルギーよりも、はるかに多いエネルギー源を摂取しているという事ですから、現代人は基本的に肥満になりやすい環境に置かれているという事になります。野生の動物は、太っていると、生存競争に生き残れないという制約下に生きているのですが、その為に、人間のような高エネルギーで、偏った食べ方をしていないことが、精悍な体形を維持している理由です。

 

肥満や過体重が生活習慣病の発症に直結するという事が注目されている。単なる外観の問題ではなく、老化を早め、生体の恒常性を保つ機能を壊す要因として指摘されている。肥満や過体重は、「死のカルテット」の入り口の警鐘である。

 

現代人が、生活習慣病に冒されるかも知れないという不安を抱えながら老後を迎えることになったのは、文明病と言われる「肥満」と、その行き着く先にある「糖尿病」に怯えるからである。糖尿病は言いかえると、「血中のブドウ糖濃度の継続的な上昇」という意味です。つまり過食によって、消費し切れないエネルギーが生体内に残っている状態という事です。その結果、心臓病や脳卒中などを誘発し、更に視力障害☞失明や、壊疽☞足などの切断、或いは腎症☞透析などの合併症を引き起こし、取り返しのつかない重篤な事態を招く。

 

糖尿病を始めてとする生活習慣病の危険を知らせるシグナルがある。高血圧、高血糖、高コレステロール、肥満、所謂「死のカルテット」と呼ばれるものである。健康維持のためには、これらの数値に関心を持ち、把握しておかなければならない。基準腹部周囲値+これら死のカルテットのうち2つ該当していれば、晴れて(!?)メタボリックシンドローム一丁上りと診断される!

 

これらはいわば生活習慣に依拠するマイナス要因であるが、日常な小さな努力の積み上げ(生活習慣)で改善出来る。何といっても食事であるが、要は、「入り<摂取>と出<エネルギー消費>のバランス」を考えることである。「出」より「入り」の方が圧倒的に多ければ肥満になるのは当たり前である。食べたら、「出」を多くするために、体を動かすことが必要である。生きるために必要な「入り」を無視して、それ以上食べるという事は即ち「欲望」である。それをやっていて、「痩せたいの!」などと思っているのは、思っていることと実際やっていることの相違・分裂であるから、そもそもそこから生き方が間違っているという事になる。プロポーションや病気予防に拘るなら、必要以上に食べないか、運動するしかないのである。思いと行動を一致させることが健康や美容に繋がる第1歩である。

 

以上見てきた通り,「過食」は立派な(!?)なストレスであり、ストレスは病気発症の引き金になる。生き物は昔から「空腹状態」が、日常だったのだ。今のように、3食たらふく食べて、満腹状態というのは、在りえなかったのであり、人類史から見れば例外事態であり、異常事態即ち非日常であり、したがってストレス状態なのである。腹も身の内という事です。