ストレス社会・ストレスの時代に、呼吸法による心身のオアシスを!

 

ストレスは病気発症の引き金となる。身の回りにはストレスの発生要因が渦巻いている。ストレスが強く長期に及ぶと、自律神経のうち、交感神経が優位になり、体が緊張し、心拍数や血圧が上がる。同時に呼吸は浅く、短くなる。もともと日中のアクテイブモードの時は交感神経が優位で、日が暮れ掛かって夜に移行するに従って、副交感神経が優位になっていく。

 

ところが夕方を迎えてもこの切り替えがうまくいかず、交感神経が優位になった儘という状態が良くないのだ。この切り替えがうまくいかない状態が長く続くと、両者の関係のバランスが崩れ自律神経の乱れを生じるようになります。この状態が所謂「自律神経失調症」と言われるものです。

 

自律神経の乱れは、動悸、息切れ、高血圧、目眩、耳鳴り、吐き気、頭痛、過呼吸,イライラなどの症状が出るようになります。更にこれらは酸化ストレスを誘発し、病気の90%の原因となる活性酸素を体内に過剰発生させます。同時に自然治癒力の低下から、免疫力が下がり、感染症から果てはがんまでも発症しやすい環境を作ってしまいます。

 

自律神経の乱れ、アンバランスは、このように病気を呼び込んでしまう大きな要因となっているのですが、この乱れを修復し整える方法があります。「深呼吸⇔呼吸法」である。「どういった方法でもいいがポイントを外すな」と帯津三敬病院の帯津良一名誉院長が指摘する。「吐くとき重点を置き、長く、深く息を吐くように心がけよ」と指導する。吐く息は副交感神経を働かすように作用するという。高ぶってなかなか下りない交感神経を鎮める、副交感神経を高める方向にもっていく。

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副交感神経優位の時は、免疫力が上がるので、既に病気を発症している人でも、そうでない人にとっても好ましい環境となる。要するに自立神経(交感・副交感神経)の、交感神経の一方的に優位な状態から、交互に優位な状況に切り替わる本来の状態に戻すということである。そのために呼吸法は役に立つのです。

 

そんな訳で日常生活の中で折に触れ、何かしながらでよいので、やってみるとよい。

歩いているとき、デスクワークで疲れて一息ついているとき、深く長く息を吐く。大声で笑うことも、カラオケで吐く息を意識しながら歌うことでも、この「呼吸法」のうちに入ります。帯津名誉院長のもとには、いろいろな症状が軽くなったと感謝の言葉が寄せられている。

 

現在は何かとストレスがかかる時代だ。ストレスによって交感神経優位の状態が長く続き体調を崩す、免疫も落ち、病気を呼び込み易い環境にある。こんな中で深呼吸・呼吸法で少しでも緩和できれば、修復モードといわれる副交感神経優位のモードに切り替えられれば、健康に役立てることができる。日常の生活の中で、一休みの意味で、長く、深く息を吐いてみよう!

 

 

※日刊ゲンダイ 「呼吸法で体が楽になる」健康コラム 帯津良一 帯津三敬病院名誉院長 参照