「首相周辺の関与なし」丈がはっきりさせて、後は証言拒否で、「改竄動機、理由が一切闇の中」では世間は納得しない！佐川証言が却って火を付け抗議の声は全国に波及・拡大！

「首相周辺の関与なし」丈がはっきりさせて、後は証言拒否で、「改竄動機、理由が一切闇の中」では世間は納得しない！ 佐川証言が却って火を付け抗議の声は全国に波及・拡大！

予想通り、証人喚問で安倍首相と昭恵夫人の「森友疑惑」への関与を否定した佐川宣寿前国税庁長官。早速、自民党の二階幹事長は「政治家の関与がない事が明白になった」と喧伝している。

しかし、佐川証言は、安倍政権にとって逆効果もいいところだ。真相を語らず、安倍夫妻の潔白丈を強調した為に、国民のフラストレーションを強める結果になっているからだ。

この先、市民の「抗議デモ」が拡大するのは必至だ。証人喚問が行われた２７日も国会周辺に市民が集まり「証言拒否は絶対許すな」とシュプレヒコールを上げている。２８日も、大勢の市民が国会周辺に集結した。

更に、３月３０日（金）は、首相官邸前で１９時３０分から＜ＳＴＡＮＤ　ＦＯＲ　ＴＲＵＴＨ＞というスローガンを掲げた大抗議行動が予定されている。

■実は首相周辺・自民党も「抗議デモ」の拡大を恐れているという■

以下自民党関係者の話。「既に内閣支持率は３１％まで急落しているが、地元に帰ると有権者の怒りは数字以上に厳しい。皆、「森友疑惑の中心に安倍夫妻がいる」と感じ取っている。心配なのは、佐川前長官の証言が有権者の怒りと不信感に火を付けそうな事です。もし、抗議デモの人数が５万人、１０万人と膨れ上がったら、政権はもたない。すでに５０００人、１万人、１万５０００人と増えているので心配です」

■高千穂大教授の五野井郁夫氏（国際政治）の見解■

実際抗議デモは、国会周辺および都内各所、大阪、福岡、札幌、名古屋と全国に拡がっている。大きな特徴は、スローガンが変わり始めていることだ。「安倍応援団は誤解している様ですが、デモに参加している人の多くは、極く普通の一般市民です。右も左も関係ない。政権は「一部の左派のセミプロ」が主導し、従来の反政府勢力が抗議していると思っている。しかし抗議している殆どの人は、今までデモに一回も参加した事がない人が、「民主主義の危機を感」を感じて参加。「どうやってデモに参加したらいいかも知らない人」が多い。「一体、何があったのか、“森友疑惑”の真実を知りたい」と思っている丈です。真実を知る為には、昭恵夫人の証人喚問も必要だと訴えている。何も昭恵夫人を晒し者にしたい訳ではありません。夫人が自覚しているかどうかは知らないが、それ丈の事をしてしまっているのみならず、一切沈黙していて、何も話さず、今回の森友不祥事が闇の中に葬むられ、それでいて、「安部夫妻の関与」丈は明確にないとなっている事に、多くの国民は不信を持っているのです。３０日予定の官邸前デモのスローガンが＜ＳＴＡＮＤ　ＦＯＲ　ＴＲＵＴＨ＞となっているのが象徴的です。真実が明らかにされない限り、デモは終わらないと思います」

■国民の素朴な疑問に目が行っていないのが致命的■

安倍夫妻の関与丈を否定した佐川発言は、如何にも不自然だった。既に佐川前長官は、何かを隠す為に「決裁書」まで改竄している。真実を隠せば隠す程、真実を求めるデモは大きくなっていく丈だ。

政府の見解は、嘘を言ったら、「刑事告訴を受ける可能性のある証人喚問の場」で、佐川証人が、明確に、首相や、夫人、首相秘書官などの関与がなかったと証言したのだから、「関与はなかった」と言っている丈で、関与がなかった事が「証明」されている訳ではない。その他の事は、「刑事訴追を受ける虞がある」からという理由で証言を「拒否する」を連発して、何も明らかになっていないのだから、「首相等の関与」はないという裏付けになっていない。政府筋の主張は、「単なる願望」に過ぎないという事になる。佐川証人が改竄して得るメリットが何もない。

「単なる願望」を鬼の首でも取った様に、「関与はない」と舞い上がっているのだから、世間の目は「不信感」を持たざるを得ない。これが「首相周辺の関与はない」☞「改竄は佐川証人が一方的にやった事だ」☞　「こういう理由でやった」☞　「成程そういう事だったのか」☞「それじゃ佐川証人・財務省理財局は確かに悪い」という「得心の連鎖」が取れていないのだ。その部分は一切証言拒否で、「沈黙」だから、これで「納得せよ」というのは、誰が考えても無理筋というものだ。