須坂市野辺の幽篁山廣正寺の桜はエドヒガン桜で、市内には2本しかないという珍しい桜です。その立派さ・美しさに圧倒され毎年見に行っている桜です。
廣正寺は、慶長年間(1596~1614)に下八町の大廣院開基大峡但馬守廣綱の次男である大峡兵左衛門廣正が創立し、父の分骨を収めて石碑を建てたとされる。当初は真言宗の寺でした。その後寛文12年(1672)に清和源氏の系統・小笠原長清を元祖とし、信濃国守でもあった小笠原氏一族の小笠原貞朝の次男で古里駒沢城主となって駒沢姓を名乗った貞季の子孫某が、大廣院五世暾補和尚の法弟となり、暾補和尚によって廣正寺(こうしょうじ)を曹洞宗の寺として開山し、山号を幽篁山(ゆうこうさん)とした。貞季は眞叟寺・如法寺などの開基でもあり、貞季の位牌が法堂の位牌堂の奥に祀られています。(野辺町区誌より)
3・.4年前の市報の名所案内で、このエドヒガン桜の紹介記事を見た時に、その立派さが心に残り、「行ってみよう!」と思いたって出掛けたのが最初です。こじんまりとしたお寺でしたが、このお寺の魅力は、なんといっても入口の左手にあるエドヒガン桜です。
いよいよ桜の開花宣言、満開の報が届く季節になりましたが、ここ北信濃では、未だまだ先の話です。したがってこの動画は昨年のものです。満開になるのは、4月の中旬~下旬です。市内にも、他に、大日向の観音堂夫婦枝垂れ桜、豊丘の延命地蔵堂の枝垂れ桜(これもエドヒガン桜です)、弁天堂の枝垂れ桜、桜100選の臥竜公園などなど。また隣の高山村にも、水中の枝垂れ桜、黒部のエドヒガン桜、中塩、坪井、赤和観音の枝垂れ桜[高山の5大桜と呼ばれている]をはじめ、村内に数多くの銘木があるので、今年の春は北信濃の桜を見に来てください。
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