二度と起こしてはいけぬ!「津波てんでんこ」の不徹底!過去400年の津波を分析=知識普及と対策を-東北大
過去約400年間に世界で起きた大津波をシミュレーションした成果を、東北大災害科学国際研究所が6日までに報告書「グローバル津波評価」にまとめて公表した。大津波の発生間隔は人の一生より長いため、津波の知識普及を訴えるとともに、建物などを壊す波の力が最も強い所は波が最も高い所と必ずしも一致しないとして、防災対策の必要性を指摘した。
報告書ではマグニチュード(M)7.5超の地震による津波を94例選定。地震の断層モデルを推定し、津波が広がっていく様子や波の高さ、波の力の強さ、到達時間などを分析した。
近年被害が大きかった津波は東日本大震災のほか、2004年のインドネシア・スマトラ島沖地震(M9.1)によるインド洋の津波で、最大の高さ50.9メートル、死者22万7899人。歴史をさかのぼると、大西洋や地中海などでも大津波が起きており、1755年にはポルトガル・リスボンの地震(M8.5)で最大の高さ18.3メートルの津波が起き、死者は5万人に上った。
所長の今村文彦教授によると、インド洋津波では、タイ・プーケットの海岸に家族といた英国の少女(11)が突然波が引いていくのを見て、学校で勉強した津波が来ると認識。両親や周囲の人に伝え、100人以上が助かったケースがあった。
今村教授は「首都直下地震や南海トラフの地震では、東日本大震災と違って、地震の揺れが起きてから津波が来るまでの時間が短い」と指摘。逃げ遅れた人が多かった東日本大震災の教訓を忘れず、備えることが大事だと話している。
引用・参考元 アメーバニュース<時事通信>16年11月06日配信。
http://news.ameba.jp/20161106-456/
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