しっかり食べ健康を保つ為には歯が命!とりわけ犬歯の役割とは!?
犬歯は糸切り歯とも呼ばれ、食べ物を切り裂く役割を担っていますが、実はその他にも重要な役割を持っています。それは歯と歯の噛み合わせの位置を正常に確保する為には欠かせない歯でもあるのです。犬歯が存在することで奥歯は正しく噛み合わせが出来き、余分な力が掛けることなく、余分な負担が歯に掛からずに済んでいるのです。奥歯も骨ですから、75~80年もすれば、弱ってきて、大きな力が掛かると割れてしまいます。(物理的に異常な力が掛かったり、歯周病で、歯が浮いてしまい抜けてしまう場合が多い)
奥歯には食べ物を磨り潰し消化をし易くする役目があり、この奥歯の機能は奥歯が存在するからこそ発揮できるのであり、奥歯が破損したり、抜けたりすると、人はどんどん食べ物を摂取することを止めてしまう傾向が強くなります。年を取ると「食べる」ことが唯一の楽しみという人さえいる。そんな老後の楽しみを確保できるように、歯を、とりわけ犬歯を大切にしなくてはいけない。8020(日本において展開されている歯科に関する 運動で、満80歳で20本以上の歯を残そうとするキャンペーンである)というのもある。
実際歳をとってからも「好きなものを、おいしく食べ」れるということは、健康にとって、非常に大切なことである。歳をとっても、バリバリなんでも食べることが出来る人は、やはり「生活反応」が高い。元気で病気にもかかりにくい傾向が顕著。歯が弱くなりものを食べるのに苦労するようになると、急激に体力:気力も衰えてしまう例が多い。それくらい歯は大切なものです。
歯の健康は心臓にも大きく関わりを持っています。ヒトの体の中で、一番炎症反応を起こしやすいのは、歯と肛門です。細菌が多く存在していて、それだけ有害な菌が入り込みやすいのです。そうした食べ物の、「入り口」と「出口」に炎症があると、生体はそれを治そうとして、「サイトカイン」を大量に放出するのですが、他に何か問題が起こった時に、過剰反応を起こし、生体のあちこちに悪影響を及ぼすようになります。慢性的な炎症を持っている人は、「動脈硬化」を悪化させていきます。炎症を抱えるという事は、「免疫を担う白血球の活性が高くなり、血管内プラーク破たん状況に追いやり、心筋梗塞や脳梗塞などの「虚血性疾患」を誘発するリスクが高まります。また生体内に炎症を抱えると、そこを治すために、エネルギーを消費します。その分栄養がしっかりいきわたらない部分が出来て、病気や傷を治す力が削がれてしまうケースも発生させてしまう。(Cfこのように生体に炎症・傷などがあると、生体自身に備わる治癒能力を発揮して治す力を持っているのである!)
歯が丈夫でしっかりしていることは単なる食物を摂取する以外にも、生体のいろいろなところに影響を与えているのである。したがって、平素から(=若いうちから)歯の手入れをしっかりやり、歯周病や虫歯を予防し、炎症を起こさないように心がけることは、老後の健康、健善な精神を保持する為にも非常に大切と言わざるを得ない。本人の自覚と努力で対処可能なことなのでしっかりやること。
昨今は様々なダイエットが流行っており、特に若い女性にダイエットにたいする関心が高く、何となく食べることにマイナーな考えを持っている人が多いように見えるが、「食は生命活動のもと」という事と、それに重要な意味を添える「歯の健康、歯の大切さ」を改めて認識する必要があると思います。そういう事が備わっていてこその「ダイエット」です。それらを犠牲にして「美」を求めても健康を損なっては元も子もありません。
※日刊ゲンダイ 健康コラム 参照
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