高血圧、糖尿病患者には、鰹節より煮干しでダシを取るべし!
6月から旬を迎える鰯は青魚の中でも、不飽和脂肪酸の一種であるDHAとEPAを豊富に含んでいる魚である。血中の中性脂肪を減らしたり、心臓病の危険性を軽減したりする。青魚を食べる頻度を、漁村と農村とで比較し、摂取量を調べ、その量と血管系の病気の発症状態を調べたら、青魚を食べる頻度が高い漁村の方が、血管系病気の発症が少なかったという結論を得た。千葉大と日本水産の共同研究である。
鰯の身のタンパク質には、血圧を正常に保つ作用を果たす「ペプチド」が多く含まれている。これに着目し、特定保健用食品に認可された「ダシ素材」もある。鰹より鰯という訳である。鰹節の場合製造過程で長時間煮るわけだが、それによりミネラルが抜け落ち、略「アミノ酸」だけという状態になる。煮干しの場合は、煮る工程が短くて済むため、タンパク質や、ミネラルが豊富に残留している。また小魚なので丸ごと全部食べられるので、栄養素を充分摂取できるという利点もある。ミネラルには、糖の代謝に重要な機能を果たすとの研究結果もあり、煮干しには血圧ばかりか糖尿病に対しても予防効果がある。
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