地震雲って本当なの!? SNSで報告続々…不気味な雲は首都圏大地震の前兆なのか!?
〈地震雲が予知していたのか!〉――2日未明から朝にかけ、茨城県北部(M5.5)、南部(M4.6)と相次いで震度4の地震が発生し、ネット上でそんな声が上がっている。
確かに先月下旬から、全国で不気味な雲が続々と報告されていて、ツイッター上でも〈この雲、西から北東にずっと続いてる……気持ち悪い〉とか〈東京に太い変な雲が出てる〉〈阪神淡路の前日に見たのと同じ地震雲を見た〉なんて、地震雲に関する情報が途切れないのだ。
昔から「地震」と「地震雲」の関連は指摘されている。そもそも地震雲とは何なのか? 30年以上、地震雲の研究に取り組む北陸地震雲予知研究観測所の上出孝之所長の解説はこうだ。
「地震の直前に地中の岩盤に強い力が加わることで亀裂が走り、電磁気が発生します。断層からはプラスイオンが電磁気とともに上昇し、それらが空気中の水蒸気に伝わって、地震雲の形をつくるのです」武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地震学)は、こう懸念する。
「例年、梅雨明けシーズンには快晴が続くので、変わった雲が連日出るのは珍しい。全国的に豪雨が続いていて、岩盤を刺激している状況ですが、豪雨が地震を引き起こすことは研究から分かっている。地震雲も見過ごすことはできません」
やはり相次ぐ地震雲は今回の地震の前兆だったのか? 元東大地震研究所准教授の佃為成氏はこう言う。「地震雲ができる背景には、地下の岩盤の異常があって、それによって水やガスが上昇して雲をつくる。相当な異常がないと地震雲は生まれませんが、茨城の地震はM5.5規模。地震雲を生むには小さい。今回は6年前の“3・11”の余震のひとつと考えます」
佃氏は地震雲が出た例として、1993年の北海道南西沖地震(M7.8)を挙げる。
「当時、直前に異常な雲が出現し、注目されました。周辺では地下水の温度上昇など、雲以外にも地震の前兆とされる自然現象が起きていました。いま目撃されている地震雲が前兆なら、M7クラスの巨大地震が起きる可能性があります」
勿論、各地で起きている豪雨被害も気になるが、地震にも警戒した方がよさそうだ。
記事・画像 引用・参考元 nikkan-gendai
画像元 yjimage
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