寒い日のサウナこんなに危ない! 元若島津未だ昏睡状態が続く!
元大関若嶋津の二所ノ関親方(60)が倒れて約1週間。一部報道によると、未だに昏睡状態だそうだ。
二所ノ関親方が倒れたのは19日午後4時すぎ。船橋市内のサウナを利用し、自転車で帰宅する途中、路上に倒れた状態で発見された。サウナで具合が悪くなり、倒れたとか、手すりにつかまりながら歩いていたとか、従業員に介抱してもらっていたという目撃情報もある。船橋市の19日の平均気温は11.1度だった。前日が14.4度だったから急に寒くなった訳だ。
■寒暖の大きな差で血管が収縮■
医学博士の米山公啓氏によると、人は急に気温が下がると自律神経の調整がうまくできなくなり、血管が収縮して血圧が上がる。そんな時期に寒い屋外から温かいサウナや湯船につかると今度は血管が広がって血圧が下がり、脳への血流が減少して意識不明に陥るそうだ。米山氏が言う。
「二所ノ関親方はくも膜下出血かもしれません。若いころに太るための食生活をしたことから脳に動脈瘤ができ、気温の変化によって血圧が上がり下がりして動脈瘤が破裂したとも考えられるのです。こうした症状は50歳以上の人はいつ起きるか分からない。寒い日のサウナは特に気をつけなければなりません」
動脈瘤ができていなくても、血管がボロボロになっている人は脳梗塞に見舞われることがある。原因は糖尿病やコレステロール、脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病だ。
サウナに入って温まり、帰宅の際に屋外の寒さにさらされると血管が収縮する。これも危ない行為なので注意が必要という。
肥満の人は動脈硬化で心臓に負担がかかり、不整脈から心筋梗塞を引き起こすことがある。これも命にかかわる症状だ。
「中高年になったらサウナではアルコールを控えることです。とくにビールは利尿作用があるので脱水症状を招き、血が固まって血管が詰まりやすくなる。なるべく水やウーロン茶を飲んでください。もし具合が悪くなったら、従業員に言って救急車を呼んでもらう。病気は大騒ぎをした人が助かり、我慢した人が命を落とすものです」(米山公啓氏)
高温サウナで長時間汗をかき、水風呂に飛びこむのは一種の自殺行為。何事もほどほどにしないと、健康サウナが「死亡サウナ」になってしまう。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ <ヘルスケア>
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