値上げでも売り上げを落とさなかったばかりか、10%も伸ばした「ガリガリ君」それに比べて都知事は・・!?

 赤城乳業のロングライフ商品「ガリガリ君」が、今年4月に、25年ぶりに10円値上げして70円になった。同社では最初売り上げが6%ほど落ちると読んでいたが、イザ蓋を開けてみたら、落ちるどころか、逆に10%売り上げを伸ばしているという! 値上げすると消費者心理にはいい印象は与えないから、殆どの場合値上げ直後の売り上げは落ちるのが普通だ。メーカーとしてはこれ程ありがたいことはないが、値上げという逆風を乗り切る方策はあるのか?

 同社では、4月1日、2日と極めて短期間であるが、井上創太郎社長はじめ、社員120名くらいが、本社の前で、全員が深々頭を下げている「値上げごめんなさい!」TVコマーシャルを流した。全員が深々と頭を下げた映像を映したが、一人一人の表情には、値上げをせざるを得なかった無念さと、消費者の方々に対する「申し訳なさ」が伺えた。

 そもそも60円を維持したきた25年間の間には、2度の消費税アップもあった訳だが、それにも負けず努力をしてきた経緯があった。昨年度は遂に利益が出なくなった状況に追い込まれたが、社長は60円に拘ったそうだ。そういう背景もあり、加えて今回のCMでの「熱いメッセージ」が消費者に伝わり、理解を得られたのではないか。

 

 原材料の高騰で商品価格の値上げは、(ある意味)合理的な選択であるが、消費者にとっては、ありがたくない話しだから、値を変更せずに、量目で調整したり、HPでこっそりと告知するというような対応が多い。今回のガリガリ君の「ごめんなさいTVコマーシャル」は真正面から「丁重な説明」を訴求しているから、消費者の気持ちを掴めたのだろう。説明の仕方が、正直で且つ誠意があって的確だったということだ。

 一方フレーバーを追加し、バリエーションを豊富にしたり、消費者に届くまでの品質をキープ出来る流通インフラを整備したりして、プラスαの価値を加えて値上げを迎えたことも大きく貢献したと言える。要は消費者に対して、お願いし辛いことも、逃げを打たずに、真摯に訴えること、値上げしても、少しでも付加価値を上げて、誠意を示すこと。勿論平素の努力を愚直にし続けていることが前提であるが。

 一方東京都知事の今回の問題はこれとは対極にある。平素からやりたい放題の経費の使い方、しかも原資は税金、私的旅行費の付け回し、およそ考えられない都知事としての立ち振る舞い、追及された後の、摩り替え、ごまかし、嘘の連発、誠意のかけらも見られない。正月3ヶ日の会議とは、誠に恐れ入るが、このような知事の言動を見ていれば、そんな「ご立派な会議」などを、年始休暇中にやるとは到底思えない。それでも、「責任を全うするため、職務を続ける」との給う。都民を大切に思わない知事などは、四の五の言わずに、さっさと職を辞せと言いたい。職務を続ける否かの判断を、肝心の都民を差し置いて、不適切な金の使い方をした「ご本人様」が言及するという「いかがわしさ」に気が付かないくらい堕落しているのだ。都知事の有すべき素養が端から持ち合わせていないのです。

 赤城乳業の例の方が、今の世の中で、極めて珍しい例になってしまっているが、要は消費者や、都民を大切にしているかそうでないかの差である。世の中のあり方がどんどんおかしくなってきている。