喫煙は生体にどのようにしてダメージを与えるか!? 止めればそれら要因が無くなるので、やはり禁煙すべきだ!お節介かもしれないが!

 

タバコは肺がんや、咽頭がん、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを一挙に高めることが知られているが、それは血管へのダメージ・血管を劣化させることにあるのだが、喫煙によって血管がどう変化するのかに付いてはあまり知られていない。知られていないから「禁煙」しない人もいるであろうから、どのくらい体=健康に悪いか書いてみよう!余計なおせっかいと思うが・・・・・!

 

タバコに含まれる有害物質とは、言わずと知れた「ニコチン」だが、その他には一酸化炭素、酸化物質があります。ニコチンは極めてよく体に吸収されます。タバコを吸い始めて、極めて短期間、数秒で全身に達し、末梢血管の収縮と、血圧・および心拍数の上昇をもたらします。ニコチンが血管の働きをコントロールする交感神経系を刺激するからです。その結果、最高血圧で、3~12mmHg、最低血圧で、5~10mmHg上昇させ、1分間の心拍数が、15~25増加させる。1本のたばこで、この状態を20分継続させるという。こうしたメカニズムによって血管内皮細胞を傷つけそこから異物の侵入を許してしまうという一大事を引き起こす。

 

コレステロールは、細胞やビタミンDなどを作るのに欠かせない物質である。血流にのって全身に送られるコレステロールがLDLと呼ばれるものです。余分なものは血管壁にへばり付けるため「悪玉」と呼ばれています。一方HDLコレステロールは、血管壁に付いたLDLを運び去る機能を持つため「善玉」と呼ばれます。健康な血管内では、この善玉、悪玉のバランスが取れています。

 

ところが喫煙することによって、血管が収縮して、血流が低下すると、善玉の合成・成熟の機能が発揮されにくくなります。その結果、血管壁に入り込む悪玉が増加し、悪名高い「活性酸素」に晒されることで、これまた悪性度の高い酸化LDLコレステロールが発生します。一方生体の免疫系は、単球(白血球の一種)をマクロファージに変化させ、酸化LDLコレステロールを貪食させることによって対抗させます。満腹になったマクロファージは「泡沫細胞」に再変身し、血管内膜にコブ状の突起物を作ります。これをアテロームプラークと言います。

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この一連の動きに拍車を掛けるのは、たばこの煙に多く含まれる「過酸化水素」と一酸化炭素です。過酸化水素は酸化物質のひとつで、体内に入ると、ヒドロキシル・ラジカルという最強の活性酸素に変身することが分かっています。血管壁に付着したLDLを酸化させ、プラークを作るなどして、血管内皮細胞に打撃を与えます。一方一酸化炭素は、全身を酸素不足に陥らせ、血栓が作られやすい環境を作ります。血液中のヘモグロビンは、酸素より一酸化炭素とより強力に結びつく性質を持っているため、喫煙すると、ヘモグロビンの「酸素運搬能力」の低下をきたし、全身の酸素不足状態を作ってしまいます。

 

この状態を解決する為、脊髄で赤血球を多く作り出します。その結果「赤血球が増えた多血症」になるのです。その結果血栓が出来易くなり、それが心臓や、脳の血管に引っ掛かり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因になります。更に喫煙は、インスリン機能を低下させ高血糖状況を招きます。この状態が長く続くと、今まで述べてきた1連の喫煙によるダメージ(喫煙ストレス)と相俟って、AGE(終末糖化産物)という異物(生体に馴染まないもの)が増え、プラークの肥大化、血栓もより出来易い状況になります。

 

研究によれば、喫煙は、心筋梗塞、脳卒中を3倍も増やすという結論を出している。喫煙は様々の作用で血管を傷め、動脈硬化を進めるだけでなく、血栓の発症を促進してしまう。タバコを吸わなければ、これらの要因はなくすことが出来るので、喫煙はやめるか、本数を減らすかすべきである。「精神的安定」と引き換えるには余りにもリスクが大きい。