何故寝る前に「甘いもの」を食べたくなるのか!食べると体はどういう反応し、どんな影響をもたらすのか!? 慢性疲労の原因となる!

 

連日の猛暑が続いています。こういう時は、良い睡眠を確保して、心身の疲れをとれるようにしたいのですが、中々眠りにつくことさえ出来ず、また、暑さのため、浅い眠りで、疲れをとるどころか、疲れを溜めてしまいがちです。

 

蒸し暑い日夏の夜は、風呂に入って、さっぱりしたあと、風呂上りに、何故か不思議と「甘いもの」が食べたくなります。暑さもあり、そこで意外と多く食べられているものに、「アイスクリーム」があります。ところがこれが慢性的な疲れに陥る原因となるので注意が必要です。

 

そもそも何故就寝前に甘いものを食べたくなるのでしょうか!? 夜になると、1日の疲れが溜まり、その働きが鈍くなってきます。脳も例外ではありません。すると脳は「エネルギーが不足している」と判断して、「エネルギーを補給せよ」と体に命令を出します。「レプチン」という、満腹ホルモンを減らし、「グレリン」という食欲刺激ホルモンを分泌させてしまいます。このホルモンが人に、「甘いもの」を欲しいと思わせるのです。

 

しかし体の方では、本日の仕事は終了とばかりに、暖簾をしまい込んでしまっているため、実際には「腹が減った」という常態になっていません。脳が暴走しているだけなのです。こういうギャップの状態で、実際甘いものを食べてしまうと、これによって発生してしまった「糖分」は代謝されることはなく、「(体はこのように代謝されない糖分)が発生」すると、翌日の「アクティブモード」に備えて、エネルギーとして、中性脂肪に変換して溜め込みます。寝る前に甘いものを食べることは、以上のように、何の役にも立たないばかりか、ただ体重を増やしてしまっているだけという結果を招いているだけになります。(ダイエットの敵状態!)

 

それでも体は健気に、睡眠中「成長ホルモン」を分泌し、余分に摂取した糖分を少しでも代謝させようとします。ここまでなら未だいいのですが、「甘いもの」+「アイスクリーム」だった場合、この「冷たさ」が、折角成長ホルモンが少しでも代謝させようとする働きを邪魔してしまいます。成長ホルモンの分泌は、睡眠の深さによって決まります。深く眠るためには、内臓の温度(深部体温)が高い状態から、急激に下がることが必要なのですが、アイスを食べることによって、内臓が直接冷やされてしまうため、生命にとって一種の「危機状態」に陥り、これを脱する為に、「鳥肌」状態にし、熱を閉じ込めようとし、内臓の温度を上昇させようとします。

 

これらの一連の(甘いもの冷たいものを食べなければしなくて済む作業をやらなければならないため)作用によって、(肝心の)深い眠りが妨げられてしまい、同時に成長ホルモンの分泌がダウンしてしまうので、踏んだり蹴ったり状態になってしまうのです。

 

寝る前に甘いものを欲するのは、誰にも起き得ることですが、食べずに眠りに付いている人は、「食べないでいられる」様に、身体が変わっていきます。逆にそうでない人は、好い睡眠を取ることが出来ず、身体の「(本来やらなくても良い)作業」をやらされ、どんどん質の悪い睡眠が続き、疲労が溜まり、寝る前に増々「甘いもの」が欲しくなるという悪循環に陥っていきます。この連鎖を断ち切らなければ、即ち、寝る前に、食べることを我慢するってことですね! 寝る前に、ものを食べるという事が、「こんな過程を通り身体の為に悪いんだ」と理解できたので、我慢することも出来るのではないかと思います。

 

※日刊ゲンダイ「寝苦しい真夏の夜!スッキリ乗り切る!」シリーズ参照。

※作業療養士 菅原洋一氏見解参照。