夏太りはどうして起きるのか!? この時期の対応に失敗すると、「食欲の秋!」「忘・新年会の季節!」と、メタボの道まっしぐら!と相成る!もともと夏には「特有の太る要因がてんこ盛り!なのだ!

夏太りはどうして起きるのか!? この時期の対応に失敗すると、「食欲の秋!」「忘・新年会の季節!」と、メタボの道まっしぐら!と相成る!もともと夏には「特有の太る要因がてんこ盛り!なのだ!

 

「夏太りになっちゃった!」と、言っている経験者は、40%ほど。しかしその40%のうち、どうして夏太りになってしまったか、その原因を知っている者は、25%にも満たない。原因が解っていないのだから、「今の生活習慣」を続けていれば、当然の如く「夏太り」になる。

 

そもそも夏は、気温が体温を超えるような暑さの日が続き、冬と違って、体温維持に気を遣わなくて済むため、基礎代謝が1年の中で最も低くなる。だから夏になる前の生活習慣を続けているだけでも太りやすい季節なのである。

 

「ネオマーケッテイング」という調査会社が、20~69歳の男女(夏太り経験者)1000人を対象に、夏太り経験者に多く見られる生活様式(生活習慣)についてアンケートを取った。① 「他の季節に比べて、夏に多く摂った食べ物は何か!?」という質問に対して、(当然と言えば当然だが)、「冷やし中華や、ソーメンなどの冷やし系(?)麺類」が76.7%でダントツトップだった。加えて、「冷たくて甘いデザート」、「キンキンに冷えたビールなどのアルコール類」、「カレー、牛丼、豚丼、うな丼などの丼物」、「脂っこいメニュー」、「サンドイッチや菓子パン類」などの回答が、夏太り未経験者より、何れも10~16%上回った。

 

また、夏太り経験者の64.1%が、(3食しっかり摂れていなかった者のうち)「朝食を摂っていなかった」と回答。未経験者に対して30%も多かった。

 

更に悪いことに、「熱中症になるから・・・」とか、「汗をかくから・・・」という理由から、他の季節より運動をしないと答えている。

 

「これじゃあ!太るわなあ!」と、横浜創英短期大学名誉教授の則岡孝子教授(管理栄養士)は嘆く。そもそも夏は基礎代謝が1年の中で最も低くなっているところに、以上のような生活習慣をしていれば、「太るべくして太る」という事である。

 

夏であるが故の、これらの太る要素を復習すると、① (暑いのであっさりしたものをとばかりに)糖質中心の食生活になりやすい。麺類など。② 加えて、冷やしたものを頻繁に摂る。(冷やした麺類、アイスクリーム、かき氷、ビールなど!)③ 食欲が湧かないので、朝食などを抜く。④ 熱いが故に動かない! という事になる。他の季節に比べて、もともと太りやすい季節という事を知らないで、今までと同じ生活習慣をしていると、「それだけで太る」という事である。この段差を知らないばかりにムザムザ太ってしまう人が40%もいるという事になる!(知らないという事はこういう結果を招くという事だ!)

 

糖質を過剰に摂るという事は、血糖値が急激に上がるという事で、これによりインスリンが多く分泌されてしまいます。インスリンの機能は本来的には、「糖をエネルギーに換える」という事ですが、当の過剰摂取により、余剰分が、インスリンによって、脂肪に変えられ、従って太りやすいという事になるのです。(これが夏太りの一義的な原因です)

 

さて更に冷たいものの摂取が頻繁に起きるのが夏です。冷たいものが体内に入るのですから、当然の結果として、内臓の温度は下がります。その結果内臓の機能は低下します。内臓の温度が1℃下がると、基礎代謝が、12~14%低下するという研究結果が出されています。即ち元々夏であるが故の基礎代謝低下環境の上に、食事内容による基礎代謝の低下が重なるのである。

 

「基礎代謝が12~14%低下」するというのは、我々の想像以上に体に対する影響は大きく、成人女子(最もダイエットに関心のある)を例に出して考えると、1日の基礎代謝量1200キロカロリーの場合で、内臓の体温1度低下した場合、凡そ144キロカロリーが使われず貯蔵されてしまいます。これを月換算すると、実に4320キロカロリー、体重換算で0.6kg増えるという計算になるのである。これを3ヶ月続けると、1.8kgですぞ!「さあ大変!」という事ですねえ!

 

朝食抜きの問題ですが、朝食は、睡眠から覚めて、交感神経優位のアクテイブモードに入る刹那に栄養素を摂取するという意味(breakfast)があるのですが、朝食を抜くと、昼食のドカ食いに繋がりやすいのである。空腹時間が長く続いた挙句のドカ食いは、同じ摂取カロリーでも、体内に蓄積されやすいのはよく知られた事実である。

 

運動不足については、それによって筋肉量が落ち、それによる基礎代謝低下に繋がることは容易に理解できるだろう!

 

8月の後半に入ったが、9月になっても、この暑さは続きそうである。「暑さを理由に」上記のような生活を続ければ、夏太りは必至である! こういう生活の延長線で、涼しくなればなったで、「食欲の秋だ!」とばかりに食べ過ぎ、その秋が過ぎれば、「やれ忘年会だ!」「新年会だ!」だと、ドンチャン騒ぎを繰り返し、新たに太りやすい季節を迎え撃つ!メタボ街道まっしぐらである!

 

少しでも抵抗する方法を伝授!① 先ず前述の太る4ポイントを少しでも我慢して要素を出来るだけ減らす! ② 糖質は玄米や根菜の炊き込みご飯などで摂取するようにする! ③ 野菜は温野菜を中心に摂る。以上のような対応即ち、食物繊維の摂取量を意識して増やせば、余分な脂肪の排出を促進できる。また、赤身肉、鳥のささみや植物由来のタンパク質を中心に摂る。そして出来るだけ歩き、階段もエスカレーターや、エレベーターなどの利用を控え、階段を上るなど動くようにして、基礎代謝低下を出来るだけ食い止めることが肝要である。階段を1歩上がる毎に、「寿命が0.1秒伸びる」と言われる所以である。太ってからでは、モチベーションが下がる。今から(もう8月の終盤だから遅いかも知れないが)でも夏太りしないように、なってしまった人は少しでも戻せるように努力するってもんじゃないですか!? 肥満は万病の元です! 健康管理の為にも「努力」です!

 

※日刊ゲンダイ「健康コラム=「夏太り、知らぜらる本当の理由」、横浜創英短期大学名誉教授の則岡孝子教授(管理栄養士)参照!

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