【健康】 脳卒中発症率は、糖尿病患者では2倍に上昇する!
このところ長期で根を詰めて取り組んだ事があり、またビタミンM欠乏症に陥り、心労(?!)が重なった。それ故脳に若干の違和感があり、別に糖尿病という訳ではないのだが、「脳卒中」についてチョット調べてみた。ビタミンM欠乏症とは、M=マネー!即ち「金欠病」である!はっはっは!(目の前に現金が積まれればすぐ直ってしまうのだが!)
糖尿病の合併症はいくつかあるが、死に直結する深刻な病気は脳卒中である。糖尿病患者は脳卒中発症リスクが2倍に増えると言われている。
脳卒中には大きく分類すると3タイプに分かれる。それは ① 脳の血管に血栓が詰まる「脳梗塞」② 脳の細い血管が破れて出血する「脳出血」③ 脳を覆っている3層の膜のうち、くも膜と軟膜の間にある動脈瘤が破れる「くも膜下出血」です。脳卒中の60%を占めているのが、脳梗塞ですが、これは更に、① アテローム血栓性梗塞 ② ラクナ梗塞 ③ 心原性脳塞栓症のタイプに分かれます。
アテローム血栓性梗塞は脳の太い血管に血栓が詰まることによって発症します。高血糖状態が続くと、血液の粘度が上がり固まり易くなります。血管内にできたプラークの塊が破れると、それを修復するために、血小板が集まって、血栓を作るが、それが動脈硬化で血の流れが悪くなっている脳の太い血管を更に詰まらせてしまう。またラクナ梗塞は、脳の深い部分の細い血管に動脈硬化が起こって血栓が詰まるもので、進行が遅く、余り症状も出ないために、別名「無症候性脳梗塞」とも呼ばれている。高齢糖尿病患者の7割に発症しているといわれている。それだけ糖尿病患者には血管のダメージを強く受けている。
これらの血管のダメージの原因になり、更に病状を悪化させる要因となっているのは、「グルコーススパイク」=血糖値の変動幅である。血糖は1日のうちに上がったり、下がったりしているが、その幅が大きい患者ほど動脈硬化を起こしやすく、血管のダメージを受け易い。
血糖の状況を判断する指標になっている「HbA1c」は、直近の1~2ヶ月の血糖値の平均値である。そのため7%(良好にコントロール出来ている値)以下と数値が出ても、その値よりもはみ出ている状態の時もあり得るという事である。(あくまでも平均値なので)そういう状況にある患者は、HbA1c値が7以下になっていても、脳梗塞や、心筋梗塞で死亡する割合が高い。数値が標準以下でも安心できないので注意が必要である。
コメント