【健康】トランス脂肪酸・飽和脂肪酸はやっぱり「生体に悪影響を与える!」という事が改めて結論付けられた!
28年7月5日アメリカにおいて、30年以上掛けて行われていた調査の結果が発表された。
その調査とは、「トランス脂肪酸」、「飽和脂肪酸」についての、生体に対する影響を調べたものである。その結果、マーガリンやショートニングに含まれる「トランス脂肪酸」と、バター、ラード、赤身肉などに含まれている「飽和脂肪酸」は、「早死のリスク」を上昇させるという事が改めて証明された。
12万以上の医療従事者を対象に、食事・生活スタイル(生活習慣)、健康などに対するアンケート調査をまとめたもので、米医学誌「JAMAインターナショナル・メデション」に掲載、発表された。そのアンケートは2~4年毎に、最長32年間に亘って実施されたものである。
その結果トランス脂肪酸、飽和脂肪酸を多く摂っている人ほど、「同量のカロリーを炭水化物から摂っている人」に比較して、死亡率が明らかに高いという結論に至ったという。飽和脂肪酸は、摂取量が5%増加する毎に、死亡リスクが8%アップ、トランス脂肪酸については、摂取量2%アップする毎に、早死にリスクが16%高くなることが結論つけられている。
また飽和脂肪酸をオリーブオイル、菜種油、亜麻仁油などの不飽和脂肪酸に変えると、「同量のカロリーを炭水化物から摂取するのに比較すると、11%~19%低下」したという。やはり自然由来のものは体にいいという結論に至った。(ただし市場に出回っているオリーブ油が100%天然由来のものではないということが先日新聞に出ていた☜食品の偽装体質は相変わらずだ!)
トランス脂肪酸、飽和脂肪酸の摂取は、特に循環器系疾患、がん、神経変性疾患、呼吸器系疾患に悪影響を与えるという事が改めて判明した結果に至った。欧米では禁止されたか、禁止される方向にあるが、わが日本では、消費者より企業寄りの対応を取っていると言わざるを得ない状況にある。
「マーガリンは食べていないから大丈夫」と単純に思ってはいけない。買い物に行ったら、商品の裏側の成分表(イングレ)を必ず見るようにしよう!マーガリンと表示されている製品もかなりありますが、その他に「ショートニング」「乳化剤」という表示がされているが、これらはいずれも同類のものである。
このほかに食品添加物の問題もある。空気を吸っても、水を飲んでも、化学物質の問題は避けて通れない状況、劣悪な食環境下にある。そんな中で、自分で調理するとか、値段が少々高いかも知れないがより少ないものを食べるとか、デトックスコンセプトのもので体外に出すとか、対策を自分で建てるしかない。ここでも「自分(家族の)の健康は自分で守る」ということが必要だ。人任せ(出来合いのものを買うなど)は少なくしていく。近頃は「共稼ぎ世帯」が急増し、中々家庭で料理を作れないという事情にある様だが、出来得る限り、自分の手で食事を作る様に努力した方がベター。そうすれば所謂加工食品の過程における添加物は少なく出来る。
蟻も寄り付かないものが、生体に良い訳がない。生体は、人工的(化学合成など)なものに馴染みがない。それらが生体内に入れば、「異物が入ってきた」と認識し、脳は排出しようとするが、馴染みがないが故に、解毒が出来ず、体内に蓄積される。酸化ストレスを起こし、病気の90%の原因になっているという活性酸素が、過剰に発生する。これが病気発症の根底的・基礎的要因である。<京都大学の研究によると、食品添加物などは一人当たり年間5.2kg体内に入っていると発表している>
知っている・知らないでいるのとは、将来の健康に大きく関わる。より安全なもの、生体内に不要なものを体外に排出する等、「自分の健康の為に、人任せにせず、自分で守る」努力が必要な時代である。ヒトには、生体恒常性=ホメオスタシスというものがあり、生体の機能をコントロールし、病気にならない、なっても元に戻すという働きがありますが、不自然なものを食べ続けていると、子や孫の時代になって「生体の異常」が顕著に出る。こういう時よく言われる言葉に、「直ちに異常が発生する訳ではない!」という言い方を「認可する側」が良く使うが、現在においてさえも、異常出産・死産の率は、先進国中最悪の発生率になっていることを忘れてはいけない。
画像元 yjimage
コメント