子どもを健やかに育てる「食べ合わせ」の新ジョーシキ(1)実は良くない食べ合わせも
「うなぎと梅干を一緒に食べたらお腹を壊すわよ」
「天ぷらを食べるときは、氷の入った冷たい飲み物は飲まないこと」
小さい頃、両親や祖父母からこんなことを言われた記憶がないだろうか。このような「食べ合わせ」が体に好影響・悪影響を与えるとの概念は、日本では遥か昔から言い伝えられてきた。
それでは、体にとって良い食べ合わせ・悪い食べ合わせは実際に存在するのだろうか。管理栄養士の五十嵐ゆかり氏に話を聞いた。「食材の組み合わせによって、必須栄養素の吸収を促進したり、逆に内臓に負担をかけてしまったりなどの効果が出るものは存在します。特に成長期のお子さんを持つご家庭にとって、良い・悪い組み合わせを考慮した献立作りが重要です」
大人だけでなく、健康的な体作りの真っ最中である子どもにとって、「ソレマル」「ソレダメ」な組み合わせを知ることが大事だと言う。
ちなみに先に挙げた、うなぎと梅干を同時に食すことのいったい何がいけないのだろうか。「実はこれ、まったく根拠のない言い伝えなんです。うなぎの油と梅干の酸が合わさることで、消化不良が起こると言われていたのですが、実際はうなぎに含まれるビタミンB1と、梅干しのクエン酸の相乗効果により、疲労回復効果が期待できる。本当は体にとっても良い組み合わせですよ」 なんと、悪い食べ合わせではなくむしろ良い食べ合わせなのだとか。だが、「天ぷら+氷」は本当にダメな組み合わせ。胃にかかる負担が大きく、消化に支障をきたしてしまうからだ。
このように良い(悪い)と勘違いされている組み合わせも存在しているため、メニュー作りに苦労する奥さま方は非常に多い。五十嵐氏によれば、うなぎと梅干のように突飛な組み合わせだけでなく、我々や子どもがふだんから食べている“ありがち”な食材の組み合わせにも、意外な良し悪しが隠れているという。
「日頃、私たちが当たり前のように食べている組み合わせでも、実際は体に悪影響を与えるものもある。それを知っていると知らないでは、お子さんにとって大きな違いになりますので、子どもを持つ親は知識としてしっかり持ち、毎日の食事で実践していくことが大事だと思います」
記事・画像 引用・参考元 Excite News <asajo>
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