無農薬・減農薬栽培でも種の段階で農薬漬け!「古来種野菜を食べてください」と高橋一也氏が主張している!

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無農薬・減農薬栽培でも種の段階で農薬漬け!「古来種野菜を食べてください」と高橋一也氏が主張している!

 

■古来種とは何なのか■

 

古来種野菜――そう言われても、ピンとこない人が多いのではないか。現在、流通している野菜の多くは「F1種」と呼ばれる品種改良された一代交配種。流通しやすいよう、大きさ、味、収穫量が均一化され、タネが取れないものが多い。したがって種を取って、次年度これを植えても芽が出て来ない!これに対し、人工的な改良が一切されていないものを「固定種」「在来種」などと呼ぶ。

 

「他にも『伝統種』『地方種』『原種』などさまざまな呼び方があり、どの野菜がどう呼ばれるのかはタネ屋さんで違うし、農水省も定義していません。だから、それら昔からタネが続いている野菜全てをひっくるめて、『古来種』という言葉を作ったんです。花が咲いて、サヤができて、タネが作られる。そのタネをまたまいて芽が出る。一年中あるわけではなく、季節にしか収穫できない……それが古来種野菜です」

 

’˜Ž      ☝ 高橋一也氏と古来種の野菜

著者が古来種野菜と出合ったのは、自然食品会社勤務時代。バイヤーとして全国を飛び回っていたとき、出合ったのが、800年の歴史を持つ平家大根だ。

 

「形は不揃いですが、見るからに野生的でエネルギーの塊。これを見た時、『あれ? じゃあ自分の扱っている野菜って何だろう?』と思わされました。農家の方は『収穫も大変だし、規格も合わない。でも、昔から続いている大事なものだから作っているんだ』と話していた。一代限りのF1種にはない歴史や伝統、作り手の哲学が詰まっている。それを絶やしてはいけないと思ったんです」

 

古来種野菜は確認できるだけでも、1200種類ほどあるという。文久3年の記録に残る毛馬きゅうり、葉にギザギザの切れ込みがある山形ほうれん草、鹿児島のかわひこ、米沢市小野川のみで生産されている小野川もやし……。そのうち著者が扱っているのは77農家、400種類だ。

 

■味はどうなのか■

 

「では、食べてみますか?」と著者が料理してくれたのが、長野県の若穂綿内れんこん。フライパンに油を引いて焼き、味付けは塩だけというシンプルな調理法だ。しかし、サクッとした歯ざわり、濃厚なコクと香ばしさはスーパーで売っているれんこんとは比較にならない。

 

 

「それが野菜本来の味、タネをつけて次代に命を結ぶ味なんです。子供も理屈じゃなくわかっているのか、野菜嫌いでも食べてくれます。購入者にもお母さん方が多い。流通に特化したF1種が悪いとは言わないし、それも必要でしょう。でも、生産性や効率ばかり気にしていいのか? もっと大事なものもあるのでは? それは現代社会にも通じることではないでしょうか」

 

テレビ東京「ガイアの夜明け」で紹介され大反響。古来種と出合い、路上販売から店舗オープンまでの奮闘記だ!

 

(晶文社 1650円+税)

高橋和也氏の「主張! ☟

「古来種野菜の味は、タネを付けて、次代に命を結ぶ味!それが野菜本来の味なんです!」

 

(私見)今の「種」は、F1種が殆どだ!これは1代限りの「種」という意味で、これからとった種をまいても芽は出て来ない。即ち種屋さんが、毎年種を売れる野菜という意味になる。今の野菜は、年間を通して、収穫でき、小売店舗に並べられている。即ち今の野菜は、業者にとって都合の良いものになっており、本来の野菜とは趣を異にしている。

 

自然の環境で育てられた野菜、きゅうりを例にとると、陽に向かって成長するから、放っておけば弧を描いた形状になる。見た目が悪い。農家が市場に出荷しても、売れないから出荷しない。その対策として、サックを装填して曲がらないキュウリを作る。スーパーの店頭で、もし野菜に虫が付いていれば、主婦は「虫が付いている!」と言ってクレームを付ける。「よせやい!その野菜は農薬も使わず、手間暇を余計に掛けた野菜だぜい!」といっても、虫がついてりゃ衛生的ではないと毛嫌いされて結局売れない!

 

だから農家は、農薬をバンバンかけて、虫が付かない野菜を作るか、虫が付かないように遺伝子を組み替えた種を使ったりする。虫も付かない野菜はおいしいか!? 文字通り虫も付かない野菜はおいしい訳がない! 虫だっておいしいと思うからこそ、その野菜に食らいつくのだ!

 

F1種、年中ある野菜などは、自然に逆らった野菜である。自然に作れば、雑草も生える、効率化、省力化を考えれば、除草剤を撒く、農薬を掛けるという事になる。今の土壌はミネラルの循環がないから、化学肥料を撒く。人工的な肥料だから、野菜の「成り」は立派だが、栄養は従来の野菜の1/8~1/10しかない。

この効率化、省力化というものが「曲者」で、加工食品の製造などで言えば、「食品添加物」の問題に波及するし、製造業では、トランス脂肪酸や乳化剤などの使用の根拠になる。こうしてどんどん「不自然な物」に特化していく。

 

古来種の話が脱線してしまったが、現在では古来種は、例外中の例外で、細々と受け継がれているに過ぎない。栽培が無農薬で行われていても、肝心の種がそうでない場合が殆どだ。

文句を言っている訳ではないが、現在の農業は「どんどん自然から遠ざかっている」という事を認識し、食は人の手に任せ(Cf 加工食品)ないで、出来るだけ、自分の手で調理するように心掛けることが大切だと思う!

 

高橋一也氏profile

▽たかはし・かずや 1970年生まれ。調理師を経て、自然食品小売業「ナチュラルハウス」に入社。2011年に取締役を辞任し、独立。現在は「warmerwarmer」で古来種野菜の販売事業構築、オーガニック市場開拓などに従事する。

 

記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ < 著者インタビュー >

「古来種野菜を食べてください。」高橋一也氏|著者インタビュー
古来種野菜――そう言われても、ピンとこない人が多いのではないか。現在、流通している野菜の多くは「F1種」と呼ばれ...

 

 

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