薬剤の注意点 咳止めについて

思わず咳が出て止まらず困ったことが誰でも経験していると思います。会議の席上では、進行の妨げになったり、席の為に眠れなくなったり、何とか止めたいと思うでしょう。世の中には、非常に多くの、咳止めの薬があります。思いもよらぬ副作用や、他の薬との相互作用よっては注意が必要な場合もある。薬剤一般的にそうであるが、安易に多用するのは控えた方がよい。

咳はなぜ起きるか?異物が体内に入り込まないように防御する機能がある。喉に異物が侵入すると、「脳」にその旨を知らせる信号が送られ、それを体外に出すために、咳をするようにという信号が送り返されてきます。これが咳の出るメカニズムです。

鎮咳薬を服用するとこの脳への信号を抑止し、その結果咳が出るのを停めてしまいます。

多くの鎮咳薬には、「コデインリン酸塩」という成分が配合されています。コデインリン酸塩配合された薬は、別名「麻薬性鎮咳薬」とも称され、モルヒネの物質と同じような働きをします。多用しない限り、依存症などの心配はないといわれていますが、適切量を超え、しかも継続的に使用すると、依存症だけでなく、呼吸困難に陥り死に至る場合もあるので、必要最小限の使用をこころ掛ける。また、コデインリン酸塩には、その使用を抑えて使っていても、めまい、眠気、吐き気、便秘などの副作用があることが分かっています。したがって、服用した場合は、車の運転や、高いところに上がっての仕事などは控えるべき。

鎮咳薬に限らず総合感冒薬にも眠気の副作用があります。薬とは、前述したように、炎症などの根本原因に向かって、その原因を克服するという物でなく。脳への信号を「抑止」し、痛みや痒みを感じさせない=麻痺させるものであることを知っておく必要があります。また副作用があるものだという認識を持ち、必要最低限で、しかも出来るだけ短期の使用に心がける必要があります。

 

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