今は退職している身であるので、そんなことはなくなったが、現役のサラリーマンの時は、日曜日の夜になると、決まってマイナーな気分に陥ったものだ。先ず5:30から、「笑点」を見て、やたら笑い転げて、気分転換をして、爽やかな気分になるのだが、その後の「お魚咥えて~ど・ら・ね?こ!」の歌が聞こえてくる頃は、最悪で、「(早くも休みは終わってしまって)「明日からまた仕事かあ!」と思うと、心持が一辺に暗いものに変わってしまう! これを「サザエさん症候群」というのだそうだ!

今「ブラック企業」なんていうのは、社会問題になって、企業自体が非難されるというような時代になったが、我々が現役だったころは、そんなの当たり前な時代だった。始業時刻は、8時50分~終業時刻は、5時25分だったが、早ければ、朝7時(遅くても8時)には、出社し、(営業をしていたが)、帰社時間が平均8時、営業全員揃うのが、9時ころで、月末などは、それから2.3時間最終売り上げ見込みなどを報告させられて、最終電車にやっと間に合うなどという事は普通の出来事であった。通勤時間は1時間45分くらいかかったので、帰宅は日付が変わっていたことも度々あった。そんな訳で、子供が生まれても、「起きて動いているところ」は休日以外は見たことがなかった。

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幾ら営業と雖も、こんな勤務じゃ堪ったもんじゃなかったが、当時はこれが当たり前くらいしか思わなかったから、今からして思うと、そら恐ろしくなってくる。営業手当が、14000円だったが、これは残業になってもならなくても、こっきり14000円という事で、営業職は、簡単に販売目標が軽くクリアしてしまったなどという事は皆無だったから、とどのつまり残業に次ぐ残業状態でも、「サービス残業」になってしまったという事だ! まあ!通勤の疲れと、営業成績の上がらないプレーシャーで、精神的にも、肉体的にも疲れ果てた毎日だった。

入社してから、3・4年目に、週休2日制が導入されたが、それでも休日出勤も多かった。そんな訳で、土・日丸々休めた休日は、華の金曜日で勿論うれしかったが、「どらねこ~!」の歌が始まるころは、「また明日から地獄の営業が始まるか!」という感じに陥って反動で憂鬱になったものだ!

今はそんな事は無くなったが、自営業的な仕切りになったお陰で、時間の押し付けはなくなったが、逆に制約がない分、土日の休息日というのも無くなり、けじめのない生活になってしまった。まあ!毎日が日曜日という事は、毎日が仕事日という事にもなり得るので時間管理はしっかりやらなければと思う。

まあそんな厳しい現役時代であったが、終身雇用制は厳然としてあり、営業目標達成は厳しかったが、社会全体的には、景気は右肩上がりで、ベースアップもそれなりにあったから、良い時代であったという面もあった。それに比べ、今の現役のサラリーマンは、下手をすればクビにもなりかねず、再就職も儘ならず、退職金も怪しくなり、年金なんかは当てにする方が馬鹿だという風潮でつくづく大変だと思う。

そういう我々停年退職者だって、14人に1人の割合で、老後破綻になり、全く先行き不安な時代になった。無い金を少しでも使う事を先送りして無駄には使えないというのだから、GDPの60%を占めるという個人消費などに余計に回せる金がないというのが偽らざる現状なのだと思う。人口も減り、経済環境が縮小基調になると言われる中で、将来の日本が心配になるというのが我々庶民の本音だと思う。[どら猫の歌が、えらく大きな話になってしまった!]