「疲労」の本質は、「脳疲労」にある!活性酸素を過剰に発生させないため、規則正しい生活習慣を心掛ける!
「疲労」の本質は、「脳疲労」にあることが、最近の研究で解ってきた。その「脳疲労」は、「自律神経の中枢」への、活性酸素の攻撃によって起こる。依って脳疲労の予防・治療は、この活性酸素をどうするかに掛かっているという事になる。
「脳疲労」の予防・回復<活性酸素を異常発生させないため>には、第一に、「睡眠の質と量(時間)」、次いで「入浴」、それに「食事」であると、脳疲労・睡眠研究の第一人者である、梶本修身院長(東京疲労・睡眠クリニック)が述べている。仕事中ウトウトしてしまう、何時間寝ても未だ眠いという人は、例え睡眠時間は取れていても、熟睡できていない証拠です。その原因の一つとしては、「イビキ」がある。大したことではないと侮ってはいけない。
イビキは睡眠中に気道が狭くなって生じる現象である。呼吸が阻害され、充分な空気を肺に送り込むために、余分なエネルギーを消耗し、加えて自律神経まで大きな負担を掛けてしまう。再び梶本修身院長は指摘する。「イビキは寝ながら運動をしているようなものですから、とても熟睡しているとは言えません。とくに働き盛りの、40~50代の人は気を付けてほしい」
小生もイビキが酷く、音も大きいが、しかも往復でかくらしいので、非常に迷惑がられている。しかも睡眠時無呼吸症というから、不充分睡眠の原因のてんこ盛りだ!疲労感が絶えず、日中よく眠くなる。
イビキがどの程度かいているかは、医療機関に行き、「PSG」検査(=終夜睡眠ポリグラフ)で測定する。最近開発された「疲労回復CPAP(=睡眠時呼吸補助装置)は、睡眠効率を高めることが可能となった。
「入浴」については、全身浴だと、刺激が強く、交感神経優位のモードになるため、逆に体温調節をおこなう自律神経の疲労を誘発してしまう。そのため38~40度程度のぬるま湯に浸かる半身浴にとどめるようにする。
「食事」面では、イミダペプチド(=抗疲労成分)の摂取を心掛ける。食品に含まれる23種類の食成分のうち、どの成分が疲労に効くか調べた結果得られた結論であるという。渡り鳥は、3万キロも移動する種がいるが、その鳥の胸肉に多く含まれている成分である。1日100gくらい摂取すると効果が出るという。
生活習慣上、無理をしたり、変則的なこと(=ストレス☞酸化ストレス)をすれば、活性酸素が過剰に発生するし、またそれらを平常に戻そうとして余分に酵素などを消耗する。規則正しい生活習慣がやはり大切である。
※日刊ゲンダイ「病気に潜む脳の異常」シリーズ参照。
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