「人の命は我にあり、天にあらず」 長生きしたけりゃ小食を心掛けよ!
昔から、「腹八分目」とか、「小食は長生きのしるし」とか言い伝えがあるが、どうしても食欲に負け目一杯食べてしまいがちである。
「酒食茶湯、ともに良き程と思うよりも、控えて7.8分にて、しかも不足と思うとき、早くやむべし、飲食して後には、必ず充分に満るものなり。食する時、充分とおもえば、必ずあきみちて、分に過ぎて、病になる」と貝原益軒は「養生訓」で記しています。 寛永年間、当時の人々の暮らしを眺めていて、病になったり、短命であったりする原因は何処にあるかに着目した貝原益軒の経験則と、洞察力、知識から得た「教え」です。
益軒はまた、寿命について、以下のように述べています。「人生70年(歳)、古来稀なり」としるし、100歳をもって上限とし、「上寿」は100歳、「中寿」は、80歳、「下寿」は。60歳としています。この長寿に達しないのは、すべて「養生の術」が無い為としている。そして「人の命は我にあり、天にあらず」と、長寿はその術を行う事を心にとめおけば、充分に可能と言っている。
「食少なければ、脾胃の中に、空処ありて、元気巡り易く、食消化し易くて、飲食するもの、みな身の養となる。是を以って病少なくして身つよくなる」とも述べています。※酵素には、消化酵素、代謝酵素と、2種類あって、過食状態にあれば、消化酵素の負担が過重になり、代謝に供する酵素が不足気味になる。
人間は自然の中に生きていることを自覚し、万事謙虚に外因に対して、自らを律していく心掛けが必要である。自然を支配するなどというのは、思い上がりで、そういう思想が、昨今の「自然の異常」をもたらしているではないか? 人類は、何時しか地球【自然】に対して、がん細胞と化しているのではないか? 行く着く先は「宿主の死亡」である。さすれば人類も当然のことながら消滅する。自然からのしっぺ返しはそれらを予言している。
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