消費動向に敏感なコンビニ !「シニア向け商品」続々投入で競争激化!
いまやコンビニは“若者が使う店”ではなくなった。セブン─イレブンの来客年齢層は、50歳以上が1989年の9%から2013年には30%に増加。10~20代を上回った。コンビニは「品質管理がしっかりしている」「商品鮮度が良い/新しい」というイメージがシニア世代に定着しているから、だそうだ。
コンビニ側もメーンターゲットはシニア世代。ローソンは介護事業者「ウイズネット」と提携し、埼玉県川口市に「介護(ケア)ローソン」1号店をオープン。シニア向けに栄養機能食品や食べやすいレトルト食品などを充実させている。
■シニアの健康を考えた商品が充実■
例えば、なだ万と日清食品が共同開発したカップ麺「なだ万監修 和だしの麺 しじみだし醤油」(税別180円)。加齢に伴って「塩味や油味」から「うま味」へと味の嗜好も変化した中高年をターゲットにしている。
ノンフライ麺で、麺に食物繊維を練り込むことでカロリーを低減。スープまで飲み干しても他社商品の30%の減塩、178キロカロリーに抑えてある。
「マチの健康ステーション」を標榜するローソンは、ミネラル豊富な野菜サラダ、栄養価の高いメニューなどが充実。中でも「ブランパン」はダイエットを目指す中年族注目のマトだ。
「穀物の外皮であるブランを使用。低糖質で、食物繊維をたっぷり含んでいる。特に生活習慣病を気にする方に支持されています。トッピングも、必須アミノ酸が豊富な南米産の穀物・キヌアや希少糖です。店舗には10種類前後並んでいて、この数年、販売数が伸びている。
■“減塩弁当”も扱い率UP■
一方、“適塩サポート”の弁当に力を入れるのが、ファミリーマート。関東地方では、淑徳大学看護栄養学部監修のもと、食塩相当量2.0グラム以下の弁当が月1ペースで展開されている。普通の弁当には平均4.5グラムの塩分が含まれているというから半分以下だ。
『焼鮭とゴーヤチャンプルー弁当』では、神戸市立医療センター中央市民病院の管理栄養士が監修し、健康バランスを考えたメニューになっている。また、健康志向に合わせ、おでんのつゆの塩分にも配慮し、具材も野菜を練りこんだはんぺんやがんもなども用意している。 高血圧で塩分摂取量が気になる人は大歓迎だろう。
最近のコンビニ食は、単身の高齢者が食べやすい小分けの総菜が増え、カロリー表示や「保存料合成着色料不使用」「砂糖不使用」などが細かく記載されている。ひじきに冬瓜の煮物など家庭料理も充実。健康志向の中年サラリーマンの利用価値は高まる一方だ。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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