健康堅持・長寿は生活習慣に依るところが大きい!死亡数の地域差 長野県と青森県の明暗を分ける生活習慣とは!
■発生率・死亡率!大きく関与するのは生活習慣■
がんの死亡率は全体として年々改善していますが、地域差があるのをご存じか!? 男女とも長野がベスト1で、青森がワースト1です。都道府県ごとの年齢構成を考慮した人口10万人当たりのがん死亡数(2015年)は、青森が96.9人で62.0人の長野の1.5倍超。長野より5割も多い。
なぜこれ程の開きがあるかというと、がんを引き起こす原因は半分から3分の2が生活習慣によるものだから。世間話で「ウチはがん家系だから」と言いますが、がんが遺伝しているわけではなく、がんを起こしやすい生活習慣を受け継いでいるのです。
「国民生活基礎調査の概況」によると、青森の喫煙率は全国で2位。さらに肥満指数がトップクラスで、飲酒の割合も塩分摂取量も高い半面、野菜摂取量や1日の歩数は必要量に達していません。 ところが長野は野菜摂取量が1位で肥満が少ない。喫煙率は全国平均を下回っています。こうしたことから、長野の平均寿命は全国トップ。それは生活習慣が築き上げたもので、その良さがそのまま低いがん死亡率に繋がっている可能性が高いでしょう。
■長野の医療体制は決して良くない!■
がんの種類別では、胃がんは東北や日本海側、紀伊半島で発症・死亡率が高い。塩分摂取量が多いエリアと一致します。胃がんの原因は95%がピロリ菌感染ですが、高塩分はピロリ菌による胃炎を悪化させ、胃がんリスクを高める。
乳がんの発症は、東京が断トツ。欧米型の食習慣や全国最下位の出生率が関係していると思われます。妊娠と授乳中はホルモン分泌が変わって生理が止まり、乳がんのリスクが低下するからで、少子化は乳がんを増やす大きな要因と言われる。
肝がんは近畿以西と山梨で多く見られます。肝がんはウイルスの除菌治療で食い止めることができますが、このエリアは感染率が高い。肺がんが目立つ北海道は、喫煙率が全国トップです。このようにライフスタイルとがんの種類は密接に関係します。
そこで、長野の医療事情です。長野は過疎地が多く、先端的な医療機関が多い訳ではありません。高度医療が充実しているのは、松本くらい。全国で32カ所のがん医療の中核的病院が「全国がんセンター協議会」を組織していますが、長野で協議会に所属する病院は皆無です。長野は最先端医療ではなく、予防で着実にがんを減らし、長寿を手に入れたといえます。(過剰医療を受けたくても受けられないという事情もある様です!☜ある病院の院長は、朝院内を巡回する際、患者を捕まえては、「おい!病気を治すのは、俺や薬じゃねえぞ!おめえ達の体が持っている<治す力>だぞ!勘違いするな!」と言って回っているそうだ!
■そして生甲斐が健康の秘訣■
長野では、80・90歳でも、家の中で大事にされている! 「うちの爺ちゃんは、90になっても、チャッチャと働いて、稼いでいなさる! えらいもんじゃ!」という様な事をよく聞く!別に爺様だけじゃなく、婆様も良く働く! という事は、別に引き籠って、ウジウジしていないで、少しでも、畑に出て、働き、若いもんに負けず劣らず覇気を持って、存在感を示しているという事になっているのだろう!人間は期待されれば、生き生きとした行動を取れるものだ! こういう元気な年寄りが多い。
■保健補導員制度■
それにもう一つ特筆するものがある。保健補導員制度というものである。保健補導員制度は昭和33年当時の須坂市理事者と担当課が、市民の健康保持増進のために、家庭の健康管理者である女性が健康に関する研修と技術を身につけ、家庭や町に広げる。やがては全家庭に一人は保健補導員経験者がいるようになった時、住民自らが築いた健康都市となることを目標に全市に保健補導員制度を設置したことに始まる。須坂市が発祥の地であり、やがて長野県のほぼ全市町村に組織されるに至った。市内各町から選出された保健補導員により構成している自主組織です。任期は2年間で現在は、第29期目の活動に入っている。
最近ではさまざまな分野で評価されています。
まずひとつは、平成24年3月に厚生労働省が発表した都道府県別「年齢調整死亡率」で、長野県が男女ともに全国一低く、健康長寿県として話題になっている。その要因の一つとして諏訪中央病院の鎌田實名誉院長は、保健補導員制度を理由の一つに挙げています。脳血管疾患予防のための血圧測定や減塩運動のほか、禁煙運動として公会堂の全面禁煙化も保健補導員さんの働きかけによる。
二つ目は、地域の中で活動をしている様々な人たちと協力し合うことの重要性を学問的に研究し、「ソーシャル・キャピタル」という言葉で注目されている。これは「人と人との繋がり」のちからを指すもので、これが高い地域は「教育」「経済」「治安」そして「健康」に対して良い影響があるとされるものです。平成20年に日本大学が須坂市を調査し、その結果「近所づきあいの程度や人数」「他人への信頼度」が全国と比較して高く、それは保健補導員活動を始めとした地道な地域活動の積み重ねが影響していると分析されている。(詳細は稲葉陽二著『ソーシャル・キャピタル入門』(中公新書)を参照されたし。
■それに加えて信州人の理屈好き! お茶を飲んでの政治談議など口が達者なのも要因■
戦後直後から、信州人は、未だ近代化されない、ゴチャゴチャ片付かない部屋の中に、本が一杯転がっていた(!?)と言われる程の読書好きだった。まあ信州人は、よく言えば信念を持っている、悪く言えば「偏屈・頑固者」が多い! そんなところから、農業・園芸分野での品種改良・新種開発などの意欲が旺盛である。また畑などで、働いでいる婆様を捕まえて、「今度の選挙はどういう考えで投票しますか?」等と、地元の放送局でインタービューでもしようものなら、「立派なご高説」を垂れる! イヤハヤ口も廻るのである!
そんなところが相まって健康寿命の高い県になっているのだろう!(えらいところに脱線してしまった!
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ <ヘルスケア>
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/215972?page=1
須坂市HP
https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/faq/answer.php?id=473
画像元 yjimage
https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=健康補導活動+須坂&rkf=2&ei=UTF-8&imt=&ctype=&imcolor=&dim=l
https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E7%94%9F%E6%B4%BB%E7%BF%92%E6%85%A3%E3%80%80++%E7%94%BB%E5%83%8F&oq=&ei=UTF-8&rkf=1&imt=&ctype=&imcolor=&dim=large#mode%3Ddetail%26index%3D243%26st%3D8731
動画元
https://search.yahoo.co.jp/video/search?p=%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%A3%9C%E5%B0%8E%E5%93%A1+%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C&tid=d585169c14715d6517dc6005691f6b47&ei=UTF-8&rkf=2&dd=1
動画 https://youtu.be/9oxfhVe0AGo
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