【ルポ】そのⅡ放射線被爆は我々の認識以上に深刻である!家族<東京在住>で「内部被爆検査」を受けてみたら…!? 今こそ知っておくべき放射能汚染の実態! そのⅡ

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【ルポ】放射線被爆は我々の認識以上に深刻である!家族<東京在住>で「内部被爆検査」を受けてみたら…!? 今こそ知っておくべき放射能汚染の実態! そのⅡ

(前編があります!そちらを先にご覧いただけると嬉しいです!)

前編 http://mahoroba19.com/?p=4478&preview=true

 

 

120度に傾いた測定器に5~10分間座っているだけで内部被曝の線量が測定できる。1986年にソ連(現ウクライナ)で発生したチェルノブイリ原発事故の後、国家プロジェクトとして開発された。ウクライナでは、全国180カ所の施設で利用されている程の実績がある。

 

このアンチドザでは、「セシウム137」「セシウム134」「カリウム」の値を測定することができる。本来、放射性セシウムは体内に存在しないもので、人体に長くとどまるとがんなどの発症に悪影響を及ぼすが、その半減期はセシウム137の場合で実に30年といわれている。仮に、現在の内部被曝量が50Bqでも、その生活を続けていれば30年以内に危険値に達する可能性が高いだろう。

だが、福島県が導入した別メーカーのWBCでは、限界値の下限が300Bq(ベクレル)となっており、それ以下だと「不検出」として“問題なし”と判定されてしまう。しかしそれでは、実際に大きな問題がある低線量被ばくが無視されてしまう。不要意に安心してしまう人々のことを考えた結果、同センターでは、ニーズに合わせて50Bq程度まで測定できるようにプログラムして貰ったという。

 

 

■ついに自分(筆者)が検査を受ける!■

 

同センターの担当者、新納氏の説明が終わると、ついに検査が始まった。筆者は事前にセンターのウェブサイトを読み込み、「全国民が内部被ばくしている」旨を知っていたため、子ども2人の内部被ばくの可能性も含めて、それなりに覚悟して検査に臨んだ。

 

まず、一人ひとりの情報を質問用紙に記入する。生年月日・身長・体重のほか、「よく汗をかく方ですか?」、「お風呂に長く浸かる方ですか?」といった質問もある。その後、各自が個室に入り、PCを操作する新納氏の横で、アンチドザに座って検査を受ける。

 

検査の間、会話をする事は自由だが、頭と背中を常に椅子の背に密着させる必要があった。4歳の息子と2歳の娘は、5分間じっとしてくれるか心配だったが、おもちゃなどを持たせて、なんとか測定を完了できた。家族が検査を受けている間、設立者の吉田氏もセンターに到着し、話を聞くことができた。

■果たして筆者の測定結果は!?■

 

さて、検査を無事に終えると、プリントされた家族4人の測定データをもとに新納氏が結果を説明してくれた。まず筆者のデータを見ると、セシウム137の値が「58.06Bq」とあり、これは「とても少ないです」という。セシウム134は「ND」(No Data)つまり「不検出」となった。これは、測定限界の最低値である50Bqよりも低かったことを示している。セシウム134については、家族4人とも不検出となった。放射性セシウムには137と134があるが、137は半減期が30年と長く、内部被曝すると(半減期が2年である)134よりも長く体内に留まる事になるため、検査では重視される。

 

筆者の場合、体重比でいうと、セシウム137は「1Bq/kg」とあり、体重1kgあたり1Bqの内部被ばくとなった。次に、妻の測定結果を見ると、セシウム137・134とも「不検出」で、これまでに検査を受けた人々の中では少数派のようだ。

 

そして、4歳の息子のセシウム137は「46.64Bq」で、体重が少ないため1kgあたりでは1.86Bq/kg」と、父親より高い値を記録した。2歳の娘も「47.04Bq」で、同様に1kgあたりでは「2.6Bq/kg」となる。

 

■安心すべき要素はひとつもない■

 

さて、この結果をどう読み解くべきか? 全員に共通しているのは、日本人の平均値よりもかなり低い値だということだ。体重1kgあたりの数値が10Bqを超えると、不整脈などの異常が出るケースがあるという。2012年の検査開始当初は、10Bqを超える子どもが全体の2割もいたというが、現在はかなり減ってきているそうだ。

 

同センターによると、2012年秋~2016年までの期間、東京でWBCを使用して約2,300名に対して内部被爆の測定を行った結果、ほぼ全員から放射性セシウムが検出されたという。筆者の妻のようにセシウム137と134とも不検出となった人は、ごく一部だったようだ。

なお、3.11発生前の日本人男性(成人)のセシウム137の体内放射線量は、平均20Bqほどだったが、3.11以降は10~20倍の内部被爆(平均300Bq)となっていたという。現在は100~250Bq前後で推移しているとのことだ。原発事故直後の福島では、この数値が1万Bqまで跳ね上がった。…

 

その後、体内から排出されてきたためか、現在の福島では300Bq以下になっている。

 

筆者の内部被爆量を考えると、セシウム137で58Bq、セシウム134で不検出となったが、現在の平均値よりも低いからといって決して安心することはできない。なにしろセシウム137の内部被ばく量は、3.11以前の平均値の約3倍にまで増えていることになるのだ。

 

もっとも、以上のベクレル値は身体全体の蓄積量であり、本来は体重1kgあたりの量で判断する必要がある。たとえば、ある人の内部被曝量が250Bqだったとして、もし体重50kgならば1kgあたり5Bqとなるが、これが体重5kgの幼児ならば1kgあたり50Bqとなり、より深刻な内部被爆量であることになる。

 

 

■最も効果的なデトックス法とは?■

 

ところで、家族4人の検査結果を見た筆者は、なぜ夫婦で同じような食事をしていても差が出たのかと疑問を抱いた。そこで新納氏に質問してみると、「体質などでも差が出てくるが、例えば汗をよくかく人は、そうでない人に比べてセシウムを体外に排出する効果が高い」とのことだ。

 

これには筆者も、「あ! それだ!」と腑に落ちた。妻は汗かきで、その反対に筆者は、あまり汗をかかないのだ。新納氏によれば、さまざまなデトックス方法の中で、最も効果的なものが発汗だという。では、「スポーツで汗をかくことと、サウナに入ることでは効果が同じなのか」と聞くと、「サウナの方が身体の芯から温まるため効果的ではないか」とのこと。

 

先日検査を受け、内部被爆線量が高かった人がいたが、心配になってサウナに4回ほど入った後で再度検査を受けたら、今度は不検出に変わっていたケースもあるそうだ。

 

では、「たとえ内部被爆しても、本人の努力次第で結果は大きく変わるということか」と聞いてみた。すると、新納氏は笑ってこう語った。

 

「(測定結果として)見える数値というのは、わりと簡単に変わります」

 

検査に来る人の中には、一度内部被爆したらもう体内から取り除くことはできないと誤解している人がいるが、それは間違いだという。

 

「内部被爆は、少し努力すれば(数値が)変わるので安心して欲しいです」(新納氏)

 

体温を上げると免疫力が高まるとともに、代謝が活発になり、デトックス作用も活性化される。そのような身体では放射性物質も体外に放出される可能性が高くなるそうだ。つまり、内部被爆を可能な限り抑えるカギは、体温を高めることにあるということだ。新納氏によると、ぬるめの湯に長い時間をかけて入浴するのも、手軽にできる有効なデトックス方法だという。

 

■ミネラル成分にも気を配るべし■

 

また、検査前の質問用紙には、普段口にしている米についての項目があった。我が家では白米に加えて雑穀米も食べることがあるが、新納氏によると、これが家族4人とも内部被ばく量が平均を下回る結果に繋がった可能性があるという。ミネラル成分が豊富な玄米や雑穀米は、内部被爆を抑える効果があると思われる。

 

しかし、雑穀米は妻が思いついた時に米に混ぜる程度なので、他にも低線量となった要因があるかも知れない。我が家では、砂糖をすべて「きび砂糖」や「てんさい糖」にしているが、白砂糖よりもミネラル成分が残っている分、効果があったのだろうか? また、筆者は1年以上にわたり「1日1食」を続けているが(ただし土日は2食)、その影響も多少はあるのかもしれない。いずれにしても謎は残る。

 

■未来はあなたの努力で変えられる!■

 

とにかく今回の検査では、筆者の家族4人のうち、セシウムが非検出となった妻を除き、低線量とはいえ内部被爆しているという事実が判明した。全国の平均と比べるとかなり低い方ではあるが、それでも安心はできない。

 

内部被爆していると、本人ががんなどを発症する可能性が高まるだけでなく、DNAに引き継がれた情報によって、その子孫にも影響が出てくる。チェルノブイリ事故後に出生したウクライナの若者たちの中では、がんや白血病の発症率が高くなっているとの報告もあるのだ。

 

内部被爆は、主に摂取する食品から取り込まれる。しかし、日本に暮らしている以上、知らずのうちに高い放射線を含む農作物などを口にしてしまうことは充分に起こり得る。そうであるならば、ある程度のセシウムが身体に入ることは仕方がないものとして、その分、体を温めて免疫力を高める、ミネラル成分を意識的に摂取するなどの「デトックス」に取り組むことが賢明なのではないだろうか。今回の取材により、筆者が最も重要だと感じたことは、「内部被爆は、本人の知識量と努力によって低減できる」という事実である。

 

従って人心を惑わすとか、政権の都合などで、事実を知らせないのは、著しく我々の健康を損なう結果を招く。実態を知らなければ、「努力によって低減」出来ないからだ!

(百瀬直也)

 

記事・画像 引用・参考元 Excite News < Tocana (執筆 百瀬直也)>

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その他の写真・動画はコチラ→http://tocana.jp/2017/01/post_12058.html をご覧ください

 

 

 

 

 

 

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