孤独は寿命を縮める! 夢中になれるものを見つけて生きがいを持てることが長生きの秘訣!
「生きがい」についての講演を依頼されることが多い橋本テツヤ氏に長生きのコツについて記したものがある。生きがいとは、人に頼りにされたり、人に必要とされたりすることで張り合いが出て、生きていてよかったと思うことだが、「あなたの生きがいは?」と聞いてみると、中高年だけでなく若い人でも答えられない人が多い。生きがいを人生の目標と考えてしまうから重たくなるのだ。もっと気楽に考えるべきではないか!
会話も性交渉もなく、互いに相手を必要としなくなった「家庭内別居夫婦」が増えている。婚姻関係が破綻しているのだから別れたらいいと思うのだが、離婚に踏み切れずにいる。こうした冷えた孤独な関係が続くと「コルチゾール」というストレスホルモンが過剰分泌して、生き甲斐どころか健康を害して逆に寿命を縮めてしまう。
また、孤独で問題となるのが、趣味を持たず友人も居ないという人達だ。孤独は一人でいるから感じるという丈ではない。人と人との結びつきが希薄になっている現代社会では、職場などの集団においても孤独を感じるものだ。人は孤独になると、何かに取り組もうとする意欲が失せてしまう。無気力人間だ。特に中高年は自己制御能力が低下して、生活習慣が悪化する。高血圧や糖尿病を患っているのに深酒をしたり、高脂肪の食事を取ったりして結局は健康リスクを高めてしまう。孤独は寿命を縮める事にもなるから、早いとこ脱出しなければならない。
孤独から逃れるため、賑やかさを求めて一人で居酒屋などに入ると、周囲の人たちが幸せそうに見えて却って孤独度を深めてしまう。避けるべきだ。そんなその場凌ぎから、何か夢中になれる時間をつくる方に気を回すべきだ。一人で映画やドラマを見たり、推理小説を読んだりしていると、同じ一人には変わりがないが、次はどうなるのだろうと考えて、そのときは孤独感がなくなっている筈だ。だから夢中になれるものを見つけることが一番いい。
盆栽の手入れやペットの世話も相手に必要とされているから生きがいだ。旅行やスポーツを生きがいと思っている人もいる。人それぞれに生きがいは違う。月に2回ほど、デリヘルを利用して若い女の肌に触れるのを楽しみにしている85歳を超える好色ジイサンもいる。それだって本人からすれば「生きがい」に違いない!
長野県は男女とも、平均寿命が日本一だ。いろいろ要因はあると思うが、信州人はよく働く。じっとしていることを嫌う傾向が強い。80を超え尚も畑に出て農作業に勤しむ。家族の為に、せっせと野菜作りに精を出す。要するに、家族から当てにされているというか、自分の身の置き所を持っているという事ではないか。本人から見れば「生きがいを持っている」という事になる。益々頑張ろうと思うものだ。その気持ちが長寿に繋がっているのではないかと思う。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ <橋本テツヤの快適老齢術>
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