脳疲労を溜めない4つの生活習慣!食事や入浴でも工夫を!
われわれが「疲れた」と感じるのは、体が疲弊したわけではない。脳の中にある自律神経の中枢に負荷がかかり、これ以上、酷使しないように、脳が疲労感を自覚させようとする。つまり、疲労は脳の疲れなのだ。
疲れをとるには、生活習慣の中で「脳疲労」をなるべく蓄積させないことが重要になる。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏(大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授)に聞いた。
- 鶏の胸肉を日常的に食べる●
抗疲労成分「イミダペプチド」を豊富に含んでいる。疲労を引き起こす原因となる酸化ストレスを軽減する作用が科学的に認められている。
「カツオやマグロにも含まれていますが、鶏の胸肉には及びません。1日100グラムを目安に2週間くらい取り続けると効果が表れます」
- 入浴は熱い湯につからない●
血行が良くなると、自律神経の負担が軽減される。
「自律神経は、呼吸、心拍、血管の収縮と拡張など、全身の血液循環のすべてをコントロールしているため、血流を安定させることが一番大変な仕事です。血流が悪いと自律神経がフル回転するため疲労がたまります」
ただし、寒いからといって熱い湯につかるのは逆効果。交感神経が刺激され、かえって自律神経が疲弊してしまう。
「お湯の温度は40度が理想的です。ぬるく感じる人は、湯船につかってから追いだきをして温めるようにしてください。一番危険なのは寒いところからいきなり熱い湯に入ることです。浴室暖房などで浴室全体を暖かくする工夫も大切です」
- 軽く散歩する●
息切れするような強い運動はNG。1キロ以内の距離を、汗をかかない程度のスピードで散歩するだけで効果がある。
- 質の高い睡眠をとる●
自律神経を休めるには、質の高い睡眠が何よりも重要になる。
「いびきや寝汗をかく睡眠は、自律神経に負担をかけます。横向きに寝ていびきをかかないようにする。厚着して寝るのは避けてください」
飲酒は自律神経をマヒさせるので、酒を飲んでから寝る習慣は最も睡眠の質を低下させる。
「飲酒した場合は3時間以上あけ、自律神経が元の状態に戻ってからベッドに入りましょう」
一気にこれらの対策を実践しても、すぐに脳疲労がとれるわけではない。意識して習慣化することが大切だ。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ <ヘルス ケア>
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